エンジニアに人気のないマネージャ業ほど面白い仕事はない

「そう言えば、どうしてマネージャになったんですか。大変でしょう」
「辞令が出たからねぇ」
「それはそうですけど。辞令が出なければなれませんから。でも、断ることだってできたんじゃないですか。プロマネが好きだと言っていたじゃないですか」
「どうして断る話になっているの」
「だって人気ないですよ。なりたいキャリアパスの最下位をプロマネと争っているじゃないですか」
「別に忌み嫌うような職種じゃないと思うけどなぁ。面白いよ、マネージャ業もプロマネ業も」
「はたから見ているとプロマネだって大変に見えますよ。マネージャになったら幾つもプロジェクトを見ないといけないし、メンバは我儘言うじゃないですか」
「そうかな、それほどでもないと思うけど」
「1つのプロジェクトをマネジメントしているだけでひぃひぃ言っているプロマネが多いいですよ。その1つだけだってろくにコントロールできていないんですから」
「それはたまたま難しいプロジェクトだったんだよ。ワタシが担当してきたのは偶然にもそうでなかっただけだよ。今も複数のプロジェクトをプログラムマネジメントしているけれど、みんな協力してやっていてくれるから助かっているよ」
「いやいやいやいや、そんな教科書的な答えはいらないですってば。と言うことはアレですか、格の違いってやつですか」
「よくわからないけれど、同じだと思うんだけどなぁ。プロジェクトマネジメントもプログラムマネジメントも」
「だから同じじゃないですって。どうしたら同じになるんですか」
「そうだなぁ。こちらのリソースは1つだよねぇ。これは変わらない。だからお仕事の優先順位をつける。優先順じゃないよ、順位ね。順位はプロジェクトにつける。プロジェクトの進行の障害となる課題の芽がないかを探す。レポートは見るけど、課題管理表や障害管理表の方が有益な情報が多いかな。まずはプロジェクトの進捗上の診断を定常的に行うねぇ」
「それだけでも時間が幾らあっても足りないじゃないですか」
「だから、優先順位をつけて割り振るリソースにキャップをかけるんだけどね。あと」
「あと」
「勤怠から残業時間を見ている特定メンバに偏っていないかとかさ、遅くまでいるのに残業をつけなていないなんてしていないかとかさ」
「勤怠は36協定があるからですか」
「それもあるけれど、まずはプロジェクトのコスト面と言う別の切り口かな。オンスケでもコストが2倍掛かっていたらそれはプロジェクトに問題があるし、遅延しているのにコストを計画どおり使ってしまっていても問題があるし、遅延していてコストも相応にしか使っていなければ何か問題があるし。もちろん、健康面の切り口あるよ。計画外にチームから離れてしまうことになったら別の問題になるからね」
「ほら、あと面談もしなければならないし、個人的な相談だってあるでしょう」
「面談はしっかり時間を取らないとね。全員が全員上手に時間を使って話せるとは限らないからね。マネージャというだけで緊張してしまうメンバ立っているらしいからね」
「それでちゃんと話せますか」
「そう言い切れないのはまだまだ勉強が足らないんだろうねぇ、ワタシが。だからさぁ、雑談をするようにしているんだ。お菓子ボックスを置いているのもね、別にやる必要はないんだよ。でもさ、きっかけがあれば話しやすいでしょう。どんな技術に関心を持っているとか、困っていることとかさ」
「色々考えているんですねぇ。ますます勘弁して欲しい感じの仕事に思えてきた」
「キミはゲームするじゃない。それだって準備をして対策をして攻略するじゃん。同じだよ。マネージャ業もプロマネ業も」
「ゲームに例えないでくださいよ、ゲームするときに思い出しちゃうじゃないですか」

 

 

マネージャ業は、ビジネスの継続を担うのですがその中には、一つひとつのプロジェクトを計画した範囲内で着地するかを見ていなければなりませんし、プロジェクトを担うメンバを育成する機会を作らなければならいです。

もちろん、プロジェクトごとの再三なり、ビジネス全体での採算を確保しつつ、です。ですので会計の知識も必要になります。

定量的に押さえられるところはいいのですが不確実に変動する人の動きを許容しながら成長を助け、伸ばしつつビジネスと紐づけていくなど同時並行で行わなければならい様に見えますが、全ては優先順位をつけてリソースをタイムスライスに合わせて割り振ってやりくりするほかないです。

そうした中でどこに仕事の楽しさを見つけるか。マネージャこそ、オペレータになってはいけないのです。マネージャが創発的な考えを持って行動し続けなければ、メンバは下請けのオペレータになってしまうので。

 

 

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