「解決策を持ってこい」と言われる前にエンジニアが考えておくこと

大の大人に向かって上司は「報連相をしろ」と言う。ではと報連相をし始めると解決策を持ってこいという。だったら、解決策を持ってこいと最初から言えばいいのにと思っても当然です。

では、報連相をしろと言いながらどうしてマネージャは解決策を持ってこいというのでしょうか。

誰もが専門性を持っている

特にエンジニアは同じ組織であっても適用する技術が幅広く、技術の深さもあるので専門とする技術領域がエンジニアによって違いがあります。

この考え方を頭の隅に置いておかないと間違いを引き起こします。

相談に行くエンジニアはそのエンジニアの専門性があります。プロジェクトマネージャだったとしても育ってきた技術のドメインがあってその延長線上でプロジェクトマネージャになっていることが多いものです。それはエンジニアには必ず技術的な背景を持っているということでもあります。

それと同じように、マネージャもいきなりマネージャになったわけではなく、相談にきたエンジニアと同じように専門的に育ってきた技術ドメインがあり、プロジェクトマネージャなどを経て管理職のキャリアパスを歩いてきています。

これはどういうことかというと、技術の詳細な話をされてもついていけるところとついていけないところがあるということです。技術ドメインを持っているので他の専門的な技術でも概念は理解できるけれど詳細で込み入った話になったら置いてきぼりになるということです。

相談したい理由

エンジニアが相談したい、相談しなければならない理由には何があるでしょうか。マネージャが知りたいから、エンジニアの考えや方針に自信がないからでしょうか。違いますよね。

エンジニアがマネージャに相談するのはエンジニアが担当するロールとしての責務の範囲を超えていると認識したからです。

意思決定をしたいのは誰か

エンジニアが自分の責務を超えた事案に対してマネージャに相談するのはなぜかというと、事案の対処の意思決定をしたいからです。

意思決定をしたのは誰か。

もちろん、エンジニアです。マネージャではないのです。ですから、意思決定できる2つのことを伝え、裁量を持っているマネージャに判断を要求しなければなりません。

あえて、要求と書いたのは、そうしてほしいと思っているのはエンジニア自身であるからです。

伝える2つのこと

では、伝える2つのこととは何か。

1つ目は、意思決定したい事象の事実です。これは伝える側の推測や判断が混在してはいけません。

客観的なエビデンスを出せる事実を伝える必要があります。

2つ目は、どうしたいかという意思表示です。専門家として、現場に一番近い立場のエンジニアとしてプロジェクト最適化を踏まえるとどうすることが良いのか、その時の立場で伝えます。

ここでも、個人的な感情は棚に上げて続けなければなりません。意思決定に個人の感情は不要なので。

 

 

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