マネージャが組織をマネジメントするために必須な5つ知識エリア
かれこれそこそこの期間にマネージャをさせていただく機会があったので、持っていない知識は本などで充足しつつやってきた中で概念的に必要だと思う5つの知識エリアがあります。
文章で書くと平易に書いていますけど、これ、やるのまじ時間かかりますよ。
統制
マネジメントにおいて、マネージャの経験による知識だけでマネジメントのオペレーションをするのはマネージャ配下のメンバや組織間の利害関係からマズイです。
法令、ガイドライン、社内規程、業務プロセス、生産性補助ツールなどを使用して組織としてマネジメントができている状態を作ることが必要です。
もし、これから担当しようとする組織になければ、ですが。
成熟度
マネジメントする組織を1人のエンジニアを育成するように組織も成長させることが必要です。同じ仕組みでも、習熟度の向上により生産性が期待されるので。
ただ、同じ仕組みを使い続けていると属人化するので組織の中の活動はリソースの投下に対する期待値を上げるために継続的な改良が必要です。
そのために、定量的な計測と評価を組織中で行うことが求められますが、評価がオレオレや忖度されると形骸化するので何かしら外からテーマを突っ込んでテコ入れが必要なことが多いですね。
アジリティ
アジリティのある組織
所詮、業務はフォーマットを決めて繰り返すワークもあれば、都度発生するワークに合わせて業務をしなければならないものと2つあります。
厄介なのは、今回が初めてのワークにフィットできる組織を作れているかどうかです。決めたことをやることに専門性はあまり必要としませんが、都度発生するワークは専門性を必要とすることは多いです。
つまり、専門性を高めさせておかないとパターン化されていない業務に対応できない組織になってしまうということです。
通常から両方の種類の仕事をしておかないといけないよとアサイメントしましょうと。
代替
計画時に最悪なケースを必ず考えておくことが必要です。この業務(プロジェクト)が失敗したらどうするかの方針を明示的にしておきなさい、ということです。
方針があるだけでもかなり違います。
現実的には、失敗だーとわかってからではリカバリできないのでマネジメントがモニタリングをするのだということをわかっていないと。
評価
業務のリスクを識別して、リスクをどう扱うか評価と対応を決めておくことが必要です。想定外というな、想定しておけ、ということ。上述で最悪のケースを考えておくようにと書いていあるんだから。
マネージャになった必要になる必須の知識は、マネージャになってから勉強し始めてはかなりきついので中堅のエンジニアに足を踏み入れたら、少しずつ知のストックをしていきましょう。