就活中の学生さんに知っておいて欲しいシステムを作るお仕事

IT業界を考えている学生の多くは、稀に全く別の業界からの転職する人たちが思い浮かべるIT業界の会社に入ったらシステムエンジニアプログラマになりたいと思うかもしれません。

まあ、そうですよね。ITのシステムを作るのがSEかPGと呼ばれる仕事についている人たちですし。

でも、学生(別の業界からの中途採用を含めるけど以下略)はIT業界で働いたことがないから行こうと考えている会社の企業情報サイト(いわゆるホームページ)とか就活イベントなどの企業ブースとかエントリ後のリクルータからの情報とか、OBOG訪問とか大学が主催する就職企業のイベントなどの断片的な情報しか得られないということはよく認識しておいてください。

ここ数年は、インターンと称した学生中に一時期をアルバイトの位置付けで企業の職業体験をするマッチング制度が広まってきました。これは、学生から見れば抱いていた企業へのイメージと実際の会社がブラックでないかを識別するための一つの情報になると思っているでしょう。さらに最近はドラフトっぽい企業とのマッチングもあるようです。いづれにしても、どんな手段で情報を仕入れてもシステムを作っている会社の情報は断片的でしかありません。

気になる異性に会うたびに知ることができる情報は自分から聞き出したことか相手が教えてくれる情報しか得られないということだし、でも、実査に得られた情報が自分が理科下とおりかどうかは得た情報を一緒にいて経験するまではそれが本当かどうかはわからないのと同じで、就活やインターンで得られた情報がそのまま本当かどうかは自分がその中で聞いていた情報と同じかどうかが判別できる経験ができるまではわかりません。

システムエンジニアという職業に対する自分で持っている仕事のイメージと会社に対して持っていたイメージはどんなに情報を集めたとしてもスナップショットのツギハギでしかないのです。

結局、その仕事、システムエンジニアプログラマといったエンジニアの仕事が自分が思っていた仕事かどうかは「やってみないとわからない」のです。

仮に違ったとしたら次のことを思い出せると次のアクションの選択肢を増やすことができるので参考になるといいのですが。

システムを作る会社の中はどんな仕事でできているかというと、ざっくりと

の4つがあります。4つありますが2つ目の営業はシステムエンジニアかエンジニアの管理職が兼ねている企業もあります。そうかどうかは企業次第です。

4つ目は1つ目から3つ目の上位職なのでここでは棚に上げて、上から3つで考えると仕事としてエンジニアが合わないことがわかったとしても、その会社は合っているなら残りの2つが選択肢があります。もしかしたら、他社へ物を売る行為が合っているかもしれませんし、人事や経理業務が合っているかもしれません。

つまり、会社を変えるのではなく会社の中での職種を変えるという選択肢もあるよ、ということです。

ただ、会社の業務が合わないことはあり得ます。IT業界の会社といっても様々です。

  • 自社HW/SW/サービス提供
  • 自社HW/SW/サービスを代理店に卸す
  • ITコンサルティングを提供
  • HW/SW/サービスをインテグレーションして提供(アプリ←→インフラ)
  • エンジニアをリソースとして提供

こうしたサービスをB2BやB2Cで提供するかどうかでも違いはありますが、だいたいこの5つのどれか、です。企業がどのタイプの事業をメインとしてやっているかにもよりますし、業務プログラム、つまりアプリケーションかインフラ事業かでもエンジニアとして担当する仕事は全く違ってきます。5つの縦のどこが仕事になるかも仕事に違いが出てきますが、5項目も水平のどこになるかで仕事に違いがあります。

ということは、学生として手に入れられる情報は結局、5項目の1つかもしれないし1項目の水平の1つしか情報を得られていないかもしれないです。アプリエンジニアだと思っていたら、QA(品質管理部門)だったり、テストエンジニアかもしれません。

結局、やってみないと自分がやってみたいことかどうかはわからないし、やってみたい仕事ってなんだかわからないということだけがわかるかもしれません。

実際、そうなんですよね。漠然としてエンジニアになって、プログラムを書くことが合わなくて、それよりはチームを作って専門家のエンジニアに作る環境や仕組みを作る方が「楽しい」と思ってい仕事をしているので。

でも、もし仕事としてやってみようと興味を持てるキーワードを持っているなら、明示化しておきましょう。そのほうが流されてしまうことを留まって考えるアンカーになるかもしれないので。