エンジニアは事業の夢を語る

こじんまりとした団体がある。特定のジャンルで割と知られているエンジニアと一緒になって活動している。先日もその会合を開いて色々と話をする。

話の議題は前日に共有してあって、多分、出席者はそれを見ていただろう。仕事ではないから、当日に、その場で見て、理解してくれても構わない。そんな場である。

続いている企画があり、その続編というか次回の事前確認を行う。その他にも数点の議題を用意していた。ポツリポツリと定刻前に集まってくる。雑談をしつつ、説明し直す労力は大したことがないのと待っているのも何なので、会合をゆるりと始める。

一旦、予定していた議題毎にやりたかったことで合意した内容を記録しつつ、議題になかった話をした。

実は、こんなことを考えている、と。

活動している中で話題になったことはあったが実現したときのゴールはもっと身近なものだった。それを割と高みのゴールを考えていることを話した。

譫言ではなく、企画として要点を押さえ、中身がイメージアップできるまでの情報を持っている。

別にメンバに話す必要もなく、淡々と企画ができたら企画をぶつける相手に持っていき、進めてもよかった。

ただ、その企画のコアの部分、コンセプトは自分が創り上げたものだが、それを形にしていったのはメンバの知見であることもわかっている。それに独り占めしたい訳ではない。協同とした方がより良いものができることはこれまでの活動の中で得られた経験である。

そんなことまでは話はしないが、要点は巻き込むつもりだぞ、という宣言である。まあ、今まで散々巻き込んでいるので今更感はあったかもしれない。

ノリがいいが、きちんと各自のペースを持っているのでブレーキはそれぞれ踏めるメンバだ。

実現するかどうかは誰にもわからないが、投げる相手の目星もあり、専門家として教えを請う良い機会でもある。

これが始まったら、色々と私生活にも影響が出るだろう。半年は死ぬ思いをするかもしれない。

しかし、夢があるのだ。その企画も一発で終わりではない。その後がある。ある意味、その後がメインで、メインで使うための企画の捉え方の方が正しいかもしれない。

エンジニアは事業を作らなければならないと思っている。本業で実現するのが一番良いのだろうが、仕事がそうした事業創出に関わっているかどうかは別な話だ。

本業でなくても、事業として成立するかどうかはさておき、企画し、夢を語るのはエンジニアの領分なのだ。

 

リーン・スタートアップ

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