エンジニアが自己評価を適正にするために自分の推薦状を書いてみる

エンジニアが自己評価をすると2つのグループに分かれる。1つ目は自分に甘い評価をするグループ、2つ目は自分に厳しすぎるグループだ。ちょうど良い3つ目のグループは経験的にほとんど見かけない。

甘い評価をするグループ

自分に甘い評価をするグループは、実は自分の出来ること、出来ないことを内心では理解している。 理解しているから、それを誤魔化そうとする。

今度やれば出来る、次は上手くいく。

そこには実績が紐づいていないからすぐにバレる。

話し方も特徴がある。はっきりと話をせず、会話で使用する言葉も曖昧だ。やったのか、次もできるのかを尋ねるとやはりすぐに降参してしまう。

実績が一度でもあればやったとは言える。自信を持っているかどうかはそのやった結果が本人にとって想像したイメージどうりだったかどうかで変わる。自信を持っていない場合は、理想が高かったか、自分で考えてやっていないのどちらかだ。

ただ、やった実績があればやった、次もできると言ってしまうくらいで良い。

厳しい評価をするグループ

 理想が高いか、あれこれとやることを想定して不安材料を見つけ考えてしまう。慎重なのだ。

厄介なのは、後者である。自分の成果を成果と認識しない。助けてもらった、他の人がやってくれた、自分のスキルはまだまだだ。こうした思考を持つエンジニアにはきちんと評価をしてあげなければいけない。

ただ、生まれ持った性格でバイアスがかかっているためそれを軌道修正することは難しいのでやめたほうがいい。

それよりは、評価を小刻みにして出来たことを多く認めたほうが良い。

適正に評価をする練習

 以前、推薦状を書くことがあった。自分に取って推薦状を書く機会はそうそうない。ないので考える。

推薦をするということは、そのエンジニアの後援者となるようなものである。それほど大したことではないかもしれないが、それでも色々考える。

推薦するエンジニアが何をしてくれたか。推薦に値するか。

 そうしたことを思い出すと、エンジニアが他者に成り代わって自分に対する推薦状を書いてみるのは自分を適正に評価する良い練習になるのではないかと思いついた。

実際にやってみたのだが、これがなかなか難しい。

ちなみにこんな内容を書く。

 

推薦状を出す宛先

標題(推薦状)

推薦する意思表示を表明する。

以下、具体的にどの案件でどういった貢献をしたかを書く。推薦状には事細かくは書かない。案件、役割により、(案件で期待していたこちら側の)成果)を書く。

最後に推薦者の所属、氏名を記載する。

 

一度書いて見てほしい。褒めすぎると自分で書いていて恥ずかしくなるが。

 

 

掟上今日子の推薦文 (講談社BOX)

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