エンジニアの体調管理と一番の処方箋

若手エンジニアと一括りにするのはちょっとアレなので年代では括らないが、自分のことをネタに振り返ると20代は割と休みを取っていた。休みを取るというとアクティブに思えるかもしれないが、ほとんどは(軽い)熱が出たとか、出たことにしてズル休みを取っていた。休んでいるのに(連絡は入れているのであれこれ言われたことはないが)気分転換と称して山間部までドライブに行ったこともある。まあ、何やっていたんだか、ではある。

一番多いのはやはり(軽い)風邪だろう。でも、気分が完全に後ろ向きなので寝込みを決めるわけだ。

原因は自分でもわかっていて、仕事が面白くないか、人間関係がヤバいか、その両方かだった。要は、よく風邪で休んでいた頃は仕事ができなかったのだ。

どうできなかったかというと自分が思うように仕事を進められなかった、と言い換えてもいいかもしれない。間接的に自分の仕事の拙さや技術力の未熟さを理解できていたのだろう。それはそうだ、一番自分のことを知っているのは自分なのだから。

あるとき、使い切れなかった年休を見て、逆に使った年休の理由を思い出して見たら前述のような理由しかなかった。特段、旅行に行くわけでもなし、用事があるわけでもなし。そのとき思ったのは、休むのは何か有意義な理由で休んだ方がいいのではないか、となんとなく思ったのだ。

頭の中では、せっかくの年休に一日中、ベッドで寝込んで、症状がひどい場合は無理に起きて病院に診察と薬をもらうために待合で並んだり、食事をしてもろくに食べられず風邪ダイエットだと自虐をしている自分を思い浮かべた。

なんとも勿体無い。

今思えば、休みかたが下手だな、とも思った。たぶん、属する組織のエンジニアも割と休みかたが下手なように感じる。彼彼女らは自分とは違って本当に具合が悪くて休みを取っている。もちろん、夏季休暇などで休みを取ることがあるがでも、それだけである。

有意義かどうかは個人の価値観に任せるが、休みを勿体無くしたくないと気づいてからは、休みは好奇心を擽ぐるようなことに使うか、仕事ではない活動に使うために取るようにしている。

この価値観のピボットはとても自分の休み方にインパクトを与えることになった。なぜなら、体調と上手に付き合えるように気を少しだけ回すようになったかだ。

システム運用では、監視対象に閾値を設け、モニタリングするのは常識だ。それと同じことを自分身体に対して行う。

1つ挙げるとすれば、日中でもものすごく睡魔に襲われることがある。スーッと意識を持っていかれ、数秒だろうが感覚は数分寝てしまったような気分を味わい、そうすると少し体が楽になる。この症状が出たときは、軽い風邪が這い寄ってきているのだ。

そこで引き出しから葛根湯を1回分頓服しておく。喉や目の疲れも緩和されるので葛根湯は推しておきたい。

でも、である。一番の処方は仕事ができるようになることである。実際、自分で仕事の段取りを考え、アレコレと思うようにならなくてもどうにか遣り切るようになると仕事をしたくなるから不思議だ。ここで言う仕事が出来るとはチャンクになった一纏まりの仕事を任せられるようになる状態を指している。

仕事が塊になると裁量が生まれるのだ。ここに仕事の楽しさが生まれる源泉があると思うのだ。裁量が確保できると仕事をコントロールできるようになり、時間を自由に使える。そうすると、休みを好きなように入れられるようになる。もちろん、年休は申請すればとれるが、そういった制度上の話ではないので。

 

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