Q エンジニアのあなたをあなたが買うならいくらの値段をつけるか答えない。

今日のキーワードを思いつく2秒前までは別のことを書こうと思っていた。要件定義のことについてだ。朝食を摂りながら、ふとソーシャルのアプリを開くか、開かないかというタイミングで『自分をいくらで買うか』『エンジニアの価値』『勉強』と続けて頭の中に浮かんだのだ。だから、今朝は何度か取り上げたエンジニアの勉強について車輪再発明的にエントリを書く。ただ、これまでとは違った切り口で。

 

Q あなたは事業をしている。エンジニアサイドから見れば顧客だ。さて、(エンジニアとしてのあなたを)事業を進める上でエンジニアを採用する必要に迫られた。事業家としてあなたは(エンジニアのあなたを)幾らで採用するか。月額費用を書きなさい。

 

もし、あなたがエンジニアのあなたの月給を基本としてそれに数10%程度の係数をかけていたとしたら、それではエンジニアのあなたの月給は確実に減る。

なぜか。

100万を月額費用としたとする。この100万は事業者側の買う値段である。買われる側は100万の請求書を事業者に請求するが、採用され、仕事をするエンジニアには、1/3程度しか支払われない。ここのロジックはなんとなくでも理解できているだろうか。

 

f:id:fumisan:20180826084004p:plain

 

比率はどうであれ、エンジニアと契約すると3つの要素で取り合い、だいたい1/3がエンジニアの月給となる。

これは事業を自社で開発している内製のエンジニアでも同じだ。事業としてあなたの給与、社会保障費・税金、事業収益を得られなければならない。

 

Q あなたは{結婚し、子どもをも設けた。できれば私立の学校に行かせたい | 両親の介護で介護ヘルパーを頼んでいるが老人ホームでお世話になりたい}の環境に置かれた。今の月給ではかなり苦しい。あなたは、月給を増やすために何をするか。

 

回答は単純である。月給を増やす仕事をする、である。残業を増やすのはこのご時世もあるし、家に戻れば子どもか介護で時間を必要とするから限度があるし、あなた自身の年齢も加算され、続きはしない。

そうすると、月給自体を増やすことを考えなければならない。

どうやって。

役職に就くか、エンジニアとしてある分野で唯一無二の存在になり、それを必要とする顧客からオーダされる必要がある。簡単に言えば、収入を根本から増やす施策をするということだ。

役職に就くためには、ビジネスの実績かある技術領域での実績が必要となる。そういった組織への貢献という形で実績がなければ役職をあげられる理由が作れない。

 

Q あなたは、{ ビジネスの実績を上げる | 専門技術の第一人者になる } ために何をするか、具体的に述べなさい。

 

これもこのブログを読まれている方なら、簡単な設問である。エンジニアの技術的価値を増やすことである。

それは具体的にどうするのか。

あなたを事業する側があなたの言い値で買おうと思うほどのエンジニアとしての技術を持ち合わせていればいい。見合った技術を持つということはどこからか、技術をあなた自身に移転し、それをいつでも発揮できるように習得すれば良いだけだ。

あちらこちらでエンジニアが勉強する勉強する必要はないと不毛な意見を投げ合っているが、そんなことはどうでもよい。

あなた自身があなたの理由で勉強する、勉強しないを決めれば良い。

 

 

 

二人は底辺 (ZERO-SUMコミックス)

二人は底辺 (ZERO-SUMコミックス)

 
漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか