計画通りに進められない理由

色々な仕事をやってきたが、どれ一つして同じ内容の仕事はなく、仕事はこう進めたら上手くいくよ、なんて方法はない。

だったら、仕事をしてみないと何をすればいい変わらないのだから、何も準備しなくていいかというと、現実はそれほど甘くないのも事実なのである。

エンジニアが関わる仕事、企画でもプロマネでも一担当のエンジニアでも出来上がっている仕事、手順書通りにやればいい仕事なんて存在しない。手順が決まっている仕事だとしても、手順書に書かれていないことが起きる。まあそれは手順書をそれで良しとしたプロセスの問題ではあるが。

そんなことはない、計画を作って進めているのだから、計画どおりに進めていれば問題は起きないと思っているならそれは思い違いも甚だしい。計画は過去に成功したやり方を参考にしているか、多分これでできるだろうという仮説でしかない。

仮説であるから誰も確証を持てるはずがないのであるが、信じるのである。いや、信じたいのかもしれない。いずれにしろ、やってみなければわからないのである。

実際やってみると、計画どおりにはいかない。計画どおりにいくのであれば、プロジェクトマネジメントで進捗をマネジメントする必要性はない。計画と実績の乖離がないのだから実績をモニタリングする必要はないのである。

それでも毎週か毎日か進捗の実績を報告しているのは、仮説でしかない計画の確からしさを確かめるためである。

で、計画どおりにいかないために対応する必要が出てくる。

多くは計画が杜撰であるか、関連する影響範囲を見誤っているか、である。エンジニアの力量と計画のミスマッチは計画の杜撰に含む。

現実の世界で計画と実績の較差を知るためには、計画と遂行プロセスでモニタリングするための単位は必要な精度で収集しなければならないがそうした考えをしないで始めてしまうため気づける異常をみすみすと見逃すことになる。

この考えを取り入れるだけで計画の遂行はかなりコントロールしやすくなるのであるが、そうしたことを教えてくれる人も研修もないため、エンジニアは繰り返すが誰も気づかないのである。