小さなチームを作っている

いろいろなチームを作ってきた。プロジェクトマネージャとしてプロジェクトのチームを立ち上げればプロジェクトの目的を遂行するためのチームを作ってきたし、管理職としてメンバを抱えれば複数のプロジェクトを遂行できるチームを作ってきた。管理職のときは、プロジェクトごとに大きなプロジェクトチーム、小さな数人のプロジェクトチームを編成するときでも、ただヘッドカウントだけがあっているチームではなく、プロジェクトチームとしてのスキルセットを考え、足らないところは何かしらの策でリスクを予防することを『当たり前』として編成してきた。

ここ最近、育てているチームは小さなチームだ。エンジニアの年代はバラエティだ。平均年齢にするとだいぶ高いが高い分、仕事の推進力もまだまだ馬力が出る。グイグイと引っ張ってくれる。若手はこれから本気を見せてくれるだろう。そんなチームだ。

チームのミーティングの時間を連絡事項を改めて言うなんて相当なことがなければしない。もっとチームのために使う。ミーティングの時間を通知のために使うなんて馬鹿げているじゃないか。

メンバの活動で共有しておきたいテーマがないかを尋ね、ネタも尽きたところで自分からネタを振る。

もう、師走なので来年の、このチームミーティングの使い方を考えようと案出しをしてもらう。チームの存在理由としての活動をしなければならない。これは枠として入れておくが、法則があるので時間時にプロットして入れておく。

こうした計画づくりも、『来年の計画を作ろう』と言うだけであとはメンバが勝手に考えてやってくれる。困ったときは自分の方を向いて『このイメージで良いか』と手探りしながら一緒に考えようとしてくれる。

こうした計画はメンバが主体的に考え、立案してくれると勝手に実行されるのだ。マネージャがああしろ、こうしろと云うと作らされ感が付きまとってやらされ感しかなくなるのである。

そうして枠を埋めていくと、残りとしての枠はかなり残る。それはチームのメンバが使う時間に当てる。週次開催だから間は開いてしまうが、ちょっとずつ使えるのは大きいし、何より、プロジェクトから離れて別のテーマをチームで考え、各自の中に取り込んでいくのは本来の業務に良い影響を与えないわけがない。

テーマ活動をしているときは、ほとんど、チームのメンバだけにする。つまり、さっさと退席してしまう。やはり、自分がいると中堅以上のエンジニアは発言に少なからず気を使っていることを見たことがあったからだ。チームの時間はチームのメンバが主役、リーダになるべきだ。

こんな小さなチームだが、ミーティングに集まるとき、いつも笑顔だし、よく笑う。真剣な顔をして話しながらも、楽しさがある。

どこにも他にない、いいチームだと思う。

 

 

 

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

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徒花ネクロマンシー

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