これから新しいことを始めたいエンジニアが最初に読んでおくこと

やりたいとまでは思っても新しいことに手をつけられないエンジニアは多い。ある調査によれば(職業はエンジニアのみではなく、従業員)、継続的に学習をしている社会人は調査対象の12%ちょっとだという。

継続的の条件を除いても3割で、残りの7割は学習に時間を取り組んでいない。また興味深いことに、50%超は学習をしない『理由はない』と回答している。

あなたが給与を増やしたいなら、どうすればいいかこれで分かったはずだ。

ではどうやって12%ちょっとの方に行くか、である。

シンプルであるが少々難易度の高い話である。

先に、人が始めるまでには4つの段階があることを知っておこう。

  1. 対象を認知している
  2. 対象を理解している
  3. 対象の活動を始める
  4. 活動が定着している

第1段階は、エンジニアが何かしらの媒体、ネットや書店や口コミで良さそうな、自分の興味を持てるものがあると、知る状態を指す。視界にはいっただけでは認知にならない。興味を持ち、知った後でまた見かけたときに目が止まるまでになっていなければならない。

最近よく見かけるようになったな、聞くようになったなという状態までなっていなければならない。それは、自分になんらかのメリットを得られるように感じるとか、見た目で好みだと感じた、というようなもので良い。

第2段階は、メリットを感じられた対象の情報を集め始めたり、周囲に聞いてみたりする状態である。少し、自分のリソースを割いて、目にかなうかを確かめているステータスだ。ここで続けるか、やめるかを判断する。

第3段階は、実際に幾ばくかの投資、本を買ったり、ソフトウェアを買ったり、環境を作ったり、有償のイベントに参加したり、と対象に費用をかける。もちろん、無料でも構わない。でも、自分という人的リソースを使うので実質無料にはならない。自分の人的リソースを無料と考えるのは愚である。

第4段階は、その活動が定着している状態である。ここまでくると12%ちょっとの仲間入りである。

ところでどこが難しいのだろう。難しいとは、継続的な学習を始める際の壁になると捉えてもいい。

個人的には、第1段階の興味を引くところよりは、第2段階で自分で自分の興味を惹きつけるところではないかと思う。この第1段階から第2段階にステップアップするためには、自分で自分を焚きつける感じでやらないと興味、関心を持てないのではないか。

個人的には、この第2段階にするために、第1段階の認知力を上げておくことが大事なのだと考えている。

だから、気になる=認知し始めたとき、手間を掛けてリンクをクリックしたり、気になったキーワードを選択してgoogle検索したり、ブクマしたりしておく。理解の前の、認知候補を増やすのである。

その認知した中から、給与をあげる効果のあるテーマを選ぶ。給与をあげるのは、ロールをあげることだ。ロールの中に階段があるなら、登らないといけない。できることを増やす。

一つ、覚えていて欲しいのは、仕事で給与をあげるスキルを増やせばいいという考えはあなたの人生に責任を負わない組織やマネージャにスキルを増やす裁量を渡すことになるから、やってはいけない。