目で見てアウトプット量を予測する

あるグループリーダが自分の担当が進まないと愚痴なのか、俺忙しーアピールなのか、訴えてくる。実際、忙しく見える。

チームで何か予定を入れようとすると壊滅的に難しい。なぜなら、そのグループリーグの日程が埋まっているからだ。その余波で、あるメンバは日中に共同作業ができず、朝活と称して定時前に共同作業をしている。

何もこのグループリーダが悪いのではない。どこでも同じようなものだ。色々原因はあるが、グループリーダの管理スパンが適切ではないとか、デレゲート問題とか、情報共有の運用の問題だとか、まあ、色々潜在的にあるし、なんとかしようと思えばどうにでもなるし、対処1つすれば効果は得られやすい。それなのにそうならないのは、グループリーダの持って生まれた性質がかなり影響している。つまり、意思決定の根幹を変えなければ現状を変えることは難しいのである。そこを変えるのも1つのスキルである。

こんなことが続くと、周りはコミュニケーションが取りづらくなるし、進まなくなり、チーム全体のパフォーマンス、アウトプットは出なくなる。日本の組織の意思決定が遅いと言われるが、その原因の1つはこれである。裁量を持つリーダが忙しく、自分のアウトプットを全く出せていないからだ。

こうしたリーダやチームのパフォーマンスは、実は目で見て予測できる。ちょっと考えてみてほしい。

どうだろう。何か思いついただろか。

答えは、スケジューラの予定の埋まり具合である。なんだよ、と思ったら、ずっと自分で気づくことはできない。

アウトプットできていないリーダは同じ時間帯に予定がブッキングしている。1週間前でもう翌週の予定が完売直前である。

イメージ的には、スケジューラで8割埋まっていたら、ほとんどアウトプットは出ない。遅れに遅れひと月は遅延している。それもいくつものタスクで。

 

埋まり具合 アウトプット量の予測

30%    エンジニアはこのくらいでないと予定しているタスクはスケジュールどおりに完了しない。

50%    先のことを考えたり、難易度の高いテーマを解決するための時間を取れなくなってくる。さらにリーダはメンバのタスクのリスクに目が届きにくくなってくる。

80%    予定はブッキングし、席にいつもいない。複数のタスクで遅延が常態化している。直前の納期に合わせるような仕事の片付け方になる。

 

スケジュールを埋める予定も会議ばかりで、その会議の立場がオブザーバ的なものであれば時間の無駄遣い感は大きすぎる。どうしても出席が必要であれば、メンバに代理出席させておくくらいの割り切りが必要だ。どうせオブザーバなのだから質問されても持ち帰ればいい。

上述したとおり、原因はその状態を受け入れているリーダにあるが、組織の文化も影響する。カルチャー的な意味合いがあると、そういう状況であると認識できる観点、point of viewのスキルを持っていないと気づかないでじわじわと時間と人的リソースを食い潰す。

 

 

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