エンジニアのメンターの育成

メンターとは、良き指導者、相談者の話を聴き、方向性を示す者のことである。であるから、自分の意見を押し付けたり、何かを教えることはない。相談する人をメンティーと称する。メンティーは、悩んでいる事柄を聴きてもらいながら、実は内心決めていた意思決定の裏付けをメンターが示す方向性の話や、聞いてもらいながら自分の思考を整理し、進む上での障害を乗り越えたり、回避したりすることを選択する。

エンジニアのメンター選びは、あまり気楽にアサインしてはいけない。年次だけで選ぶとメンターの素養を持っていないエンジニアをメンティーの若手エンジニアに割り当ててしまい、若手エンジニアの悩み事を悪化させてしまう。そうなっては、元もこうもないし、本来の狙いを達成できない。

メンターは、子育てに必要なスキルと同等のスキルを要求する。

  • 向き合う
  • 話を聴く
  • 理解する
  • 同意する
  • 適切な振る舞いは褒める
  • ふさわしくない振る舞いはいけない理由を説明する
  • 方向・行き先を示す

違う点は、成長に責任を負わない。子育てでは、養育の義務を負うが、後進育成においては、成長したかどうかの責任は若手エンジニア自身のマターである。

メンターに必要なスキルは、メンターの人を形成する基礎スキルがほとんどである。なぜなら、技術スキルで求められる適用技術に感することは、日常の現場で解決できることが多いからである。基礎スキルは、そのエンジニアの志向、判断基準、意志伝達など定性的な性質であり、特に経験から作り上げる後天的な性質に影響する。

こうしたことを考えると、若手エンジニアのメンターは迂闊にアサイメントできないから、メンター自体を育成する必要が出てくる。

組織のエンジニア育成においては、個々のエンジニアの技術スキルは多く用意されているし、基礎スキルの講座もそこそこ用意されているケースが増えてきた。ただ、それは受講するエンジニアの性質に向けており、育成のための、という目的はない。

そこを体系的に整理し直し、エンジニアのメンター向けの育成が必要であると思うのだが、貴社ではどうされているのだろうか。

 

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