相談されても答えは言わない方が良い理由
ある人に案件の状況をヒヤリングした後に、時間を少しいいかと呼び止められた。話の内容は組織をどう成長させていくか、と言いう組織の課題にどのようなアプローチをしたら良いか、というものだった。
外部に話を聞きに行って共感できるところがあった。話し方から、その共感できる考え方と組織の成長方法を自分でこうしよう、というwillまでには消化できてきないのは伝わってきた。
よくよく話を聞いてみると組織で目指したいキャッチフレーズのようなものはあるのだそうだ。ただ、そのキャッチフレーズが一帯のどのようなものなのか、組織のリーダさえ誰もイメージを描けていないらしい。
その組織では、組織の価値観は明文化されいて、その価値観に共感している人がjoinしてくる。だから、その価値観においては程度やその価値観に基づく振る舞いは違ったとしても出発点は同じである。
そうした背景の説明を聞きつつ、考えていたことを挙げてみる。
- こちらの考えを押し付けない
- 否定・ダメ出しをしない
- 共感した話のコンセプトを聞き出す
- ToBeをモデル化(概念化)して、AsIsのギャップを知る必要がある
- アプローチはトップダウンにする理由を説明する
- 組織であっても、成長なら(ブログに書いている)いつものアプローチで十分
- アイデアの素は出す
話を聞きつつ、それに応えながら、であるから一度にこれだけ考えていたわけではない。自然に、話の流れでそうなった、というか、身についているのでそう振る舞っただけのことでしかない。
結果的に、モブりながら、組織の目指すキャッチフレーズしかないへのToBeを形に導く流れを付箋紙に書き散らした後、整理してスライドにしてもらった。
こういった考え、思考は、当事者が自分の思いを説明できなければ、その思いを受け止めてもらえないのではないかと思う。
であるから、会話の断片の付箋紙をスライドに表現し直すとき、会話が咀嚼し直され、曖昧な部分を誤謬されにくい表現や流れの導線を形作るように誘導する必要がある。
お礼を言われて時計を見ると、1時間くらい経っていただろうか。自分の作業時間が目減りしていたのである。
さて、そっちはどうするか。