あなたの『やりたいこと』で稼げるか

そうそうないと思うのだが、もし、エンジニアとして、あなたの『やりたいこと』で稼げているのなら、それはとても良い環境だ。

ところで稼げているとは、技術に見合う給与をもらっているのだろうか。市場価格と比較して、もしくは自分の希望からかけ離れているとしたら、それは稼げていると思い込んでいるだけではないか。

市場価格と比較して給与が低いのであれば、いくらあなたが『やりたいこと』をやれているとしても、属する組織では、あなたのエンジニアとしての価値は求められていないということではないか。

あなたの希望する給与より、実際に手元に入ってくる給与の方が少なければ、あなたの属する組織では、あなたの実績はいくら積んでも評価に値しない、つまり、あなたの『やりたいこと』は事業へ貢献できない、ということの表れではないか。

あなたの『やりたいこと』ではなく、『できること』で稼げているのであれば、現状はそれで良いのだろう。あなたが本当にやりたいことを見つけられるまでは。しかし、いつか、できることではなく、やりたいことを見つけてしまうかもしれない。もしかすると、あなたは本来やりたいことがあるにも関わらず、自分のやりたいことをやる気持ちを騙してるのかもしれない。

『やりたいこと』『できること』で食べていられるとしても、その収入は、経験を積み重ねて行くと能力を上げて、より高い給与を得られる見通しがあるだろうか。

自分はエンジニアの技術は高く売るべきだと思うし、それは所属する組織での業績貢献を踏まえて、となっていなければならないと考えている。メンバには、自分の技術を高く買ってもらえるようにスキルの育成はOKRのKRとして設定する。

エンジニアの価値は給与として表現されていなければならない。

繰り返すが、あなたがやりたいことをできていて、受け取る給与が少ないと思うなら、属する組織で求められるスキルレベルが高いからであり、所属する組織からみたあなたの『やりたいこと』での業績に対する功績はとても少ないからである。

あなたは、所属する組織があなたの『やりたい』技術を評価するだけの力量を持っているなら、属する組織の中でのあなたの『やりたい』技術は希少であり、ビジネスにも価値をもたらしている。それで、あなたの給与は多いのだろうか、それともこのくらいで仕方がないと自分に思い込ませているだけはないのだろうか。

あなたはあなたの『やりたいこと』で稼げているだろうか。

 

 

 

 

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