エンジニアが生き残る武器を見つけさせたい

おおよそ20年前。30代も半ばになって、先々をどうするかを考えた。最終的に、プロマネを自分を守る武器、つまりメインのスキルとすることを覚悟して決めた。

ある意味において、これは自分の成功体験である。

プロマネの立場で、多くのエンジニアに出会い、一緒に働くとき、高収入を得ているのは、何かしら他のエンジニアより強い武器を持っている。難易度の高いコードを書く、要件を実現するアーキテクチャをデザインできる、実現したい業務をシステムに落とし込める…などである。

自分のメンバ(組織上の部下)のスキルを伸ばし、実績を積ませ、貢献してもらい、その結果、給与を増やすことが自分の仕事だと思っている。結果、自分より昇格しても構わない。多分、自分とは違う武器で貢献しているのだろうから、それはそれである。

武器は、ビジネスを作ることに使えなければならない。道具が使える、使ったことがあるは、ビギナーの範疇である。その道具で何を産むか。何のために存在している組織に自分がいるかを考えればわかることである。

自分が30代半ばで、それから10年後、20年後を考えたのは、子どもを持つようになったから、というところが大きい。10年後にどのくらい必要か、20年後は。

では、自分はそのとき、どんな仕事をしていたいか。

自分は身体の自由が利かなくなる年齢になったとき、エンジニアとして何で稼いでいたいか。

それも数年して、プロマネからマネージャにピボットし、さらに紆余曲折があった。

20年経ち、武器を持っていることで、まだ生き残れている。

自分は自分のメンバに、エンジニアとして生き残る武器を見つける補助をしているだけだ。見つけるのは、エンジニア本人であるのだから。

自分は、エンジニアが生き残る武器を見つけさせたい。

 

 

僕は君たちに武器を配りたい

僕は君たちに武器を配りたい