行動力「やる気スイッチがやられたようだな…」やり抜く力「フフフ…奴は四天王の中でも最弱…」

 

やる気スイッチ「グアアアア」(死亡)
(部屋の中)
行動力「やる気スイッチがやられたようだな…」
やり抜く力「フフフ…奴は四天王の中でも最弱…」
締め切り「エンジニア如きにやられるとは納期のツラ汚しよ…」

 

世の中には2種類のエンジニアに分けられる。納期を自分で設定して終わらせるエンジニアか、他人に納期を設定されて締め切りに終われるエンジニアかだ。

ただ、前者のエンジニアも納期が2ヶ月も先になったら一向に手をつけることはない。全て劣後にし、納期が心理的圧迫を掛けてくるまで、全ての時間を別のこと、多くは生産的でないことに使い続ける。

結果、にっちもさっちも行かなくなったどんずまりのスケジュールになって、初めて何をしなければならないかを考え、考える時間だけでも足らないことに気づく。

多くのエンジニアはやらなければいけないことはわかっている。その意味ではやる気スイッチは最初から入っている。一旦始まれば行動力も備わっている。もちろん、過去の実績からもやり抜く力は備えている。

持ちあわせていないのは、自分で納期を設定し、自覚し、自分に始めなければこれからやらなければならない仕事のボリュームと残された時間を客観的に把握する能力である。

エンジニアは他人のスケジュールのやばさ加減は理解する。そのアプローチでは終わらないだろうと思うことはしばしばある。

パターン的に多いのは、納期に対する作業のディテールを具体化していないからどれだけ時間が少ないことになるかを実感していないことである。

着手を覚悟するデッドラインは、このくらいで終わるだろうと思った期間の1.5倍は確保して納期から逆に開始日を設定しなければならない。

他人を巻き込みなら殊更である。

時間がなければ考える時間も碌に確保できず、将来の自分のメンテのための時間を多く取ってしまう。こんなやり方をしておいて、技術的負債と呼ぶのはおこがましいし、技術的負債に申し訳ない。

技術のリボ払いのようなものである。