パフォーマンスを発揮できていないエンジニアへの対処

チームメンバがパフォーマンスを出せていないなと感じたとき、どう対処(改善)するのが良いのだろうか。多くのパターンは、渡すタスクの進捗の予実をまさに監視して、終わったかだけを聞き、遅れればどうして遅れたかを聞いているのではないだろうか。

パフォーマンスが出ていないと感じているのは、仕事を出している側の感覚である。当事者のエンジニアもある程度の技術力を持っている場合は、遅れていることを自覚している。ただ、何かしらの理由で持っている能力を発揮できないでいる。

エンジニアとしての能力がこれからの場合、つまり若手で経験も少なく、育てる必要があれば、手順なり、手法なりを学ばせながら小さな成功体験を積ませるアプローチを取るのも1つの選択である。技術力を持っているエンジニアとペア作業をさせて、OJTで仕事を学ぶのは、作業の主体となりつつ手と頭を使うので効果を期待できる。

中堅エンジニアでもパフォーマンスを発揮できていないケースもある。これはそのチームで必要とする前提の技術の相違で起きる。アサイメントなり、業務委託を受ける際に聞いていればそのようなケースを避けられそうでもあるが、違う道具でもやることが同じであれば、エンジニアならいけるだろうと双方で判断しがちである。

問題になるのは中堅エンジニアであることの期待の大きさである。技術的な知識の相違は割と棚に上げられ、中堅だからとパフォーマンスだけで成果を見てしまう。

結論的には、技術的なギャップは同じスタートラインになれるようにヘルプを出して、成果を出せる環境を一刻も構築することである。これをしないと変な空気が漂い始める。

その上で、パフォーマンスを計測する期間を合意し、成果を検証した方が良い。エンジニアなら誰しも専門性を持っている。ビックマウスなエンジニアでなければ、相応のパフォーマンスを発揮し始める。

これも、中堅エンジニアだからと言ってたち上がりの環境構築を放置しておくと発見が遅れ、結果的にチームにインパクトをじわじわと与える(中堅だから期待も大きいので取り返しも負担が大きい)から、チームとしてはアンチパターンである。

 

運用☆ちゃんと学ぶ システム運用の基本

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