困惑させるクリエイティブなSE


スキルベースのエンジニア体系からロールベースに大転換すると報じられ、それなりに盛り上がっているようだ。
考え方はいいと思うだけれど。
これから必要なシステムエンジニアは3タイプ - 室長のひとりごちで「少人数で役割を果たせるエンジニアだけが生き残れる」と書いているからね。


[特集:SEが消える 1/3] 富士通・組織人事改革担当者「SEにはWebエンジニアのような創造性が必要」と話す真意 - エンジニアtypeの中で、

『何を効率化できるか?』から『どんな新しい価値を生み出せるか』という方向にシフトしていて、ただモノづくりをこなすだけのSIerには価値が認められにくくなっている。こうした顧客ニーズの変化が、そもそも今回のSE職務転換のきっかけです」

といっていて、このところは、そうだよな、日々どのベンダもSIerも苦労しているところだよな、と共感するのだが、次のところで引っかかる。

「さらに、これまではそれほど重要視されてこなかった『クリエイティビティ(創造性)』も必要となる場面が増えるでしょうね。従来、受託をメインにやってきたSEは、御用聞きをして言われたことをやれば良かった面がありました。しかし、今は違います。


大規模開発しかりだが、小規模開発では尚更、顧客ごとの作法、決めたこと、プロジェクトルールは、プロジェクトごとに千差万別であって、キッチリ守るエンジニアでメンバ構成をしないとプロジェクトが破綻するリスクを背負い込むことになる。
で、ルールがあるところに“クリエイティブなSE”ばかりが集まったら、どう運営するのだろう。
自分が顧客なら、クリエイティブなSEはアーキテクトのスキルとして持っていて欲しいし、その人だけで十分だ。
全員がクリエイティブなSEである必要はないし、きちんと要件を聞いて、やりたい業務を実現してくれるSEを選ぶだろう。


クリエイティブっていう言葉を選択したことが誤解を生む原因なのではないかと思う。
どこの会社でも、多くのシステムエンジニアは、言われたことを実現する、聞かれたら応える受身のエンジニアが多くて困っているのだろうと想像する。
厳しい経済情勢の中で、少しでも仕事を確保しようとすると、プロジェクトは小規模にならざる得ないし、少ないからこそシステムエンジニア一人ひとりのスキルが求められ、担うロールが増え、それに応えることを過度に期待されてしまう。


これは、無理があるなぁ。
システムエンジニア全員がクリエイティブであることは必要でないと思うし、いくつかのスキルをもってロールをきっちり担えるシステムエンジニアだって必要なのは変わらないと思う。



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CDで欲しいものがあるけど、ちょっと、暖め中。

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