プロジェクトマネージャの育て方
あれ、どうやって育つのだろう
エンジニアなら研修を受けて基礎的な技術力を得たら、プロジェクトにアサインしてもらい、OJTという実践でごく一部の担当から経験を積む。プロジェクトで経験を積み、ロールを上げていく。若葉マークのエンジニアで経験を積み、徐々に一人でできる作業を増やし、一人で担当できるようになる。さらに、プロジェクトのメンバの面倒を任され指示するようになり、エンジニアのリーダを任せられるようになる。エンジニアが一担当からリーダになるキャリアパスはとても分かりやすいが、ところでプロジェクトマネージャはどうやって育ち、いつプロジェクトマネージャになるのだろう。
良いプロジェクトマネージャとは
プロジェクトマネージャとは、要求された品質を持つdeliverablesを合意したリリース日までに有限のリソースでサービス化することを実行に責任を持つ専門家だ。もう、こう書き述べるだけで大変さ満載である。そんな大変そうな職務を担うプロジェクトマネージャで良いも悪いもあるのだろうか。身も蓋もない言い方をすれば、プロジェクトをキャリーする組織だけがwin(つまり利益が出来る)の状態で良いかというと、対価に見合わなければ顧客は
プロジェクトマネージャが育つときに足らないもの
プロジェクトマネージャはいつどうやってプロジェクトマネージャの振舞いができるようになるのだろう。もちろん、プロジェクトマネージャだって最初はエンジニアなのである。エンジニアから技術を学び、習得し、実践する。プロジェクト自体がプロジェクトマネージメントのフレームワークの中で行われるのだから、エンジニアとしてプロジェクトに参画してれば、その一旦を担ぐことになる。断片的だが、プロジェクトを経験するたびにプロジェクトのフレームワークと実践方法を直接見聞きして体感することになる。ここでエンジニアとしながらプロジェクトマネージャの振る舞いを意識することでコンピテンシを伸張することができる。
一方、当のエンジニアがその気になれさえすれば、OffJTやOffJTにエンジニア自身が関心を持つエリアが用意されていなければ自己研鑽として学ぶことが出来る。整理すると、
プロジェクトマネージャの育成=OJT+OffJT+自己研鑽
で表すことが出来る。もちろん、資格習得は自己研鑽に含める。
この式で表現できるプロジェクトマネージャは、実際のプロジェクトで実践を積み、OffJTか自己研鑽で知識を充足するということが導き出される。で、これで十分なのだろうか。いや。一般的にはここまでやることが出来れば十分な力を持つプロジェクトマネージャになる材料は足りているはずだ。では、もしトップの20%に入るようなプロジェクトマネージャを目指すならあと何が出来るだろうか。そう、今何が足らないのか。
プロジェクトマネージャ自身、現場で実践し、オフで学ぶということは、自分が解釈したやり方でプロジェクトを回し、現場とはなれたところで知識を更新している。オフでの知識の吸収と収集方法に依るが、基本的には自ら自分自身に働きかけている。そう、すべては自らの知と経験の積み重ねである。オフで接する知識が書籍やセミナーなら誰かの形式知化された言葉になったものである。それは頭で理解でき、場合によっては自分に取り入れることができるだろう。そう、自分のこころを駆動することができれば。ここにヒントがあると思う。人は人に感化されるものだから、同じプロジェクトマネージャ、できればトップ20%のプロジェクトマネージャと相互にプロジェクトマネージメントについて会話することで心を駆動するキッカケを作れるのではないかと。
お湯かけて3分待ってたら育っているとか、30秒チンしたらほかほかに育っているとかだったらいいんだけど。
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