違和感を楽しむ
違和感を感じることの意味
たくさんの人と働いていると、それこそ千差万別の性格を持った人たちと日々過ごすことになる。なんといっても、平日に限れば、家族といる時間より一緒に働いている人たちの方が一緒にいる時間が長い。
#そうか、一人暮らしだと、部屋に帰っても一人だから、働く職場で会話がないと辛いな。
組織の事業場のサイズに依るが、ビルの1フロアぶち抜きなら100人単位になることもあるだろうし、そのようなファシリティならクラスではなくて学年の単位の人数になるイメージなのだ。
フロアにたくさんいるとしても自分が担当する仕事と直接関わる人は10人単位程度かもしれない。そのような関わる人たちとの関係はほかの人に比べ、濃淡で表現すれば濃い方になる。密接な関係だからこそ、よりその人たちのタレント性を知り、意識することになる。自分に近しい人を意識すると言うことは、何らかの好意を持っていることであり関心を持っていると言うことである。関心を持って接し、同じ空気、同じ景色、同じ経験をすることでより深いタレント性を知る。そのとき同じような人たちを含めて、自分の性格を暗黙の基準で比較していて、“自分”と違うことを違和感と感じる。その“違い”を“そんなものなんだ”と認めることが出来てはじめて人を認められた、という行為ができたのだ。違和感を感じることはほかの人を認めるということでもある。
違和感こそ判断の軸
違和感を感じ、周りの人を認めることで、はじめて自分自身の基準を客観的に知ることが出来るのだ。比較もせず、ただ己の価値基準だけで判断するのは全く意味がない。ましてや人の見えない性格であればこそ、自らの掴みにくい性格を軸におき、それと感じ得た周りの人の性格を並べ、ただ、違いを知ることこそ、人を人として認めることに繋がるのだ。認知をすると言うことは、そういうことなのである。その土台がなければ、人の意見を聞き、何かを判断するにしても間違ってしまうだろうし、自分が思い判断したことの間違いに気付くことができないだろう。
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