成功するプロジェクトマネージャが持つ17の才能


1.プロジェクトのゴールが現実的であると判断できる
プロジェクトマネージャは、そのプロジェクトが実現できるだろうと、今、手元にある情報の中で実現可能か判断できなければならないことを知っています。


2.プロジェクトのゴールを正しく理解し、比較測定できるように定量化する
プロジェクトマネージャは、プロジェクトを完了したとき、「これじゃない!」と言われないように正しくゴールを知っている必要があることを知っています。そして、そのゴールは定量的に測定できなければなりません。インフラ構築のプロジェクトなら、環境は何面作るのか、物理マシンか仮想マシンか、OS/ミドルウェアのバージョン、運用ツール...あとで成果物と比較できなければならないことを知っています。


3.プロジェクトのスケジュールの制約を理解してスケジュールを組み立てられるスキル
プロジェクトマネージャは、プロジェクトのスケジュールを組み立てるときに、プロジェクトが依存してしまう何かがあることを知っています。ハードウェアの納期、設計の承認、アプリケーションとの結合試験、サービスイン...プロジェクトのスケジュールを縛る制約であることを理解してプロジェクトのスケジュールを組み立てます。


4.プロジェクトの細部を想像して具体化できるスキル
プロジェクトマネージャは、プロジェクトがこれからどうなるだろうかと、具体的に思い描くことができます。未来を描けなければプロジェクトプロジェクトマネージャは務まりません。


5.スケジュールは、大きな塊から分解して、次第に詳細化する
プロジェクトマネージャは、スケジュールは、ボトムアップでは作れないことを知っています。ボトムアップで積み上げれば根拠のない仮定が掛け算となって膨れ上がり、収拾がつきません。


6.スケジュールの制約、マイルストーンを置き、マイルストーンに合わせて設計する
プロジェクトのスタートからゴールまでの中にマイルストーンを置き、それから、自分たちの予定をあらあらで仮置きしていきます。その仮置きしたあらあらのスケジュールをマイルストーンに合わせて調整し、それ以下を順序立てて詳細化することの意味をプロジェクトマネージャは知っています。


7.スケジュールはPERT図に書き、クリティカルパスを押さえている
プロジェクトマネージャは、プロジェクトを遂行する上で、どの作業を遅らせることができないのかその識別の仕方を知っています。PERT図を書くことで作業のつながりを視覚化し、クリティカルパスと調整ができるタスクを識別することができます。


8.プロジェクトに必要な業務知識を把握している
プロジェクトマネージャは、子細な技術や業務の手順を知らなくても、しくみとして業務を知らなければ何がプロジェクトの阻害要因になるか知ることができないということを知っています。


9.プロジェクトに欠かすことができない技術ファクターを理解している
プロジェクトマネージャは、プロジェクトでキーとなる技術が何で、その技術がなぜ欠かすことができないかしくみとして知らなければならないことを知っています。


10.プロジェクトに欠かすことができないキーパーソンを確保する
プロジェクトを成功させるには、欠かすことができない技術領域はもちろんのこと、それを実行するエンジニアを確保しなければプロジェクトがゴールにたどり着けないことをプロジェクトマネージャは知っています。


11.課題をシンプルに考えることの大切さを知っている
プロジェクトマネージャは、複雑なプロジェクトの課題をシンプルに捉え、慌てることなく課題解決への思考ができなければプロジェクトは混沌としてゴールにたどり着けなくなってしまうことを知っています。


12.互いがプロジェクトを成功させるために認め合うことを大切にする
プロジェクトマネージャは、プロジェクトに関わるメンバすべてが認め合うことがプロジェクト成功の第一歩であることを知っています。


13.設計書も遣り取りもプロジェクトを成功させるコミュニケーションであることを知っている
設計書も情報のやり取りもプロジェクトを成功させるための大切な構成要素です。次工程のために正しく作る。次工程のために正しく渡し、正しく受け取る。プロジェクトマネージャは、その大切さを知っています。


14.制約の中の課題は解決できることを知っている
プロジェクトマネージャは、制約の中であれば、自らが制約に基づいて計画したものである故、課題は解決できるものであることを知っています。プロジェクトの制約と識別して取り込まれていない制約は一切の検討をしていないのですから解決できるかどうかは判別できませんし、課題として解決する必要もありません。


15.大きな塊からシステムを次第に詳細にデザインできる
プロジェクトマネージャは、どのような簡単なシステムでもアーキテクチャは大きな塊から分界することの大切さを知っています。ボトムアップでデザインすれば、内から外に向かうことになり、外との分界点となるインタフェースを合わせることができなくなります。


16.段取りの不足がデザインの不備を招くことを知っている
プロジェクトマネージャは、段取りを欠くことが、作業の不備を招き、設計の不良を生むことを知っています。設計の不良はプロジェクトのゴールを成功に導きません。


17.早い段階から実務者を入れ課題を発見する
実務者でなければ知らない実現仕様でのノウハウを持っているものです。プロジェクトマネージャは、ノウハウからしか見つけられない課題があることを経験的に知っています。