興味を持って首を突っ込むことではじめてそれが何者かを知ることが出来るのだからどんどんやりましょう


毎週末にフィットネスジムに行くようになってからあれこれ5年(くらい?)経った。風邪をひいたとか、どうしても回避できない先約がなければフィットネスジムに行っている。不思議なことで続けて通うようになるとそこに行くために体調を保とうと体調管理をするようになる。毎週末にフィットネスジムに行って汗をかかないとどうも調子が出ないような気がするんだね。社会に出たときは学生時代の続きでスキーに行ったりはしたけれどレジャーの延長だから運動と言うほどのモノでもないかな。三次元のワイフと結婚したときは近所に貸コートがあったので少しだけテニスをしたけれどこれも引越しをしてしまったのでパタリと止めてしまったくらいなのに。


今住んでいるところに移ったときは何度かジョギングをしたけれどそれもサッパリだった。まぁ、それがフィットネスジムに行くようになってからは不思議と続けて通っているんだなぁ。キッカケは仕事場でジムに通っていた人から勧められたからなんだけれど、続くかどうかなんてわからいものですねぇ。


形を学ぶ
バーベルを使ったエクササイズのレッスンがあって、音楽に合わせてスクワットやベンチプレスをやったりするんですけどね、重いバーベルを上げ下げするにしてもフォームがあるのでそのフォームの通りやれたり体調や気が散って上手く続けられなかったりするところが形のある所作に通じるものがあるなって勝手に納得しながらやってるんです。


形を知って形のとおり出来るか出来ないかはその時々の身体のコンディションが左右したり、考え事のようなメンタル的なものが左右したり様々な制約が体を鍛えるエクササイズに影響するのが客観的に面白いなぁと思うんです。これって、システム開発方法論を知っていてもプロジェクトの条件によって様々な制約が実際のふるまいに影響するのと同じだし、3か月ごとに変わるインストラクターによって指導方法もそのブランドのフィットネスジムの同じプログラムであるにもかかわらず違うところも、リーダが変わるとチームの引っ張り方が変わるのとプロジェクトマネージャが変わるとプロジェクトの運営が変わるのと同じだなぁって思ったり。


インストラクタも「初めてレッスン持ちます!」って人からベテランの人まで多様で、インストラクタとして自分の仕事で精一杯って感じだったりとかレッスンに参加する人への気配りまで出来る人とかインストラクタをプロジェクトマネージャと見立てて観察するのもとても面白かったり。


こうしたことだって、仕事場の誰かが進めてくれたことがキッカケですけど、それに興味を持つかどうかは自分自身だし何でも興味を持つことからモノゴトが始まるのだから、新しい技術も自分の基礎スキルを伸ばすキッカケも自分自身で見つけ取り組まなければならないエンジニアには何事にも興味を示すことは大事なことではないかと思うんです。


試行することではじめてそれがどういったものかを知ることが出来る
バーベルの重り(=プレート)は自分でその重さを加減できるのですが、固定ではないからきちんとクリップでプレートを止めないと外れてけがをしてしまう可能性があります。バーベルというツールは身体を鍛えるための効果を出すものにもなるし、扱いを間違えれば身体を壊す凶器にもなります。道具は道具が持つ機能を最大限に引き出せるように使わなければならないということです。


これ、当たり前ですね。なら、システム開発でいろいろな方法論やソフトウェアなどのツールが用意されているけれど、そのツールが持つ機能をきちんと踏まえたうえできちんとつかえているエンジニアはどれだけいるのだろうかと思うんですよ。ウォーターフォールをdisるなら、ウォーターフォールをどれだけの回数をこなして、どれだけプロジェクトを成功に導いたのかって。


ウォーターフォールでやって失敗したからそれをdisるなんてはなからおかしいんですよ。だって、そのプロジェクトをキャリーしたその人自身がウォーターフォールの持つ機能を表面しか理解していなくてその人の理解の浅さで失敗したのかもしれないんです。実際は、相当多いと思う。だって、トラブルなプロジェクトはろくにプロジェクトマネージャがプロジェクトをコントロールしていると判断するだけの管理資料が出てこないもの。


バーベルがきちんと扱える状態になってはじめてそれを使って使い方を学ぶことが出来るわけですが、さて、ここでも試行錯誤があるんです。インストラクタからリズムとフォームを習うんですが、実際に自分の身体でやってみないとわからない。インストラクタの説明を聞いて頭でシュミレーションするだけでは実際に自分で掛けたプレートの負荷でそのフォームのとおりに体を動かしたときに感じる重さとフォームの再現性を知ることは出来ないんです。やってみなければ、そのプレートの重みが重いのか軽いのか、負荷に耐えつつフォームをトレースできるかさっぱりわからない。


形を自分が判断した条件下で試行することではじめてそれがどういったものかを知ることが出来るんです。ツールへの理解が浅い段階で試行錯誤するならそれも兎に角早く試して継続したいという価値基準ならそれもあるし、時間の余裕があってポイントは押さえてから試行錯誤したいならそういったアプローチもあるかと。


まぁ、いづれにしても手を付けて試行錯誤しないと何も得られないんですけどね。