世の中には言って良いことと、言っても仕方のないことがある

世の中には言って良いことと、言っても仕方のないことがある。



こうも毎日深夜残業になるくらいの時間まで仕事をしなければならないようなプロジェクトに入っているとメンバの中には置かれた状況に耐え切れずにストレスを発散するように思うがままに言葉を発する人が出てきても不思議じゃない。


人は話さずにいられない。一人ぼっちはさみしい。そう思わない人も中に入るだろうけれど、そう思う人の方が多い。ワタシも一人ぼっちはさみしいと思う方の人だ。


だから、と言うわけではないけれど仕事上の必要なことを話すことはもちろんだけれど、他愛のないことも良くネタとして話す。そうやってコミュニケーションをとっているつもりになっているけれど、まぁ、其れなりに思っていることが伝わっているようだからそれほど間違ったやり方ではないんだろうと思う。


話すこと、コミュニケーションをとることは、何か伝えたいことがあってそれを伝えることで伝える目的のことを達する行為に他ならない。


なら、先の置かれた環境に置かれた人がストレスや気まぐれで思うがままに発する言葉にどんな意味があるのだろう。それがストレスに潰されそうなココロの悲鳴なら、それに気付いたなら急いでレスキューしないと壊れてしまうかもしれないのだから救済しないといけない。それじゃないとき、どうするか。


残された方の言葉は何だろう。ただの愚痴なのか。答えのない批判なのか。


そうした言葉って発しても何も得られないし、環境、その場を悪化してしまうだけだ。多分、その人だって冷静だったらそこまで言わないかもしれない。そうじゃない人もいるけれど。


なら、そうした話すことで得ようとする目的がはっきりしていないことは話すこと自体がムダなんだろうか。それはもう、ケースバイケースとしか言いようがないけれど、言っても何も得られないようなことなら場を弁えて、とだけしか言いようがない。


たしかに、何も得られないようなことなら言っても何も変わらないのだから言うだけ余計な反応を貰うだけだから言わない方がいい。仕事は不条理ばかりなのだから自分の中だけで考える正義だけを振り回しても仕方がない。


やっぱりここに戻ってきてしまう。


世の中には言って良いことと、言っても仕方のないことがある、のだと。