技術力があると思ってもアウトプットがでないなら、製品知識しか持ち合わせていないエンジニアかもしれない


プロジェクトにおいて、技術力があるのにアウトプットがでないエンジニアはホントご勘弁いただきたい。そんなエンジニアを入れたの誰だよって言いたくなる。技術力があるのにアウトプットがエンジニアがもしあなたのプロジェクトにいたら同じ轍を踏むのかもしれないと祈らずにはいられない。


技術力があるのにアウトプットがでないエンジニアの特徴に、“返事が良い”というのがある。


「これこれやって欲しいんだけど。」
「はい。これこれ、なるほど。これこれ、なるほど。」


愛想の良い合いの手が危険なのだ。躊躇なく合いの手をいれるから会話の中で何を作って欲しいとオーダしているのか、こっちの希望する納期に合わせられるのか、とか、会話のコンテキストの中で「(できそうかな。)」って思って頼むんだけれど。


一度も、自分で「いつまでですね。」といった日時に間に合ったことなんてないんだ。たぶん、これからも。


愛想の良い返事は疑うことにしている。何かしら仕事を頼んだら、頼む側だって仔細まで詰め切れているなんて稀だし、受け手だって思考が違うからこそ、アレコレ矛盾や抜け漏れに気付いたりするもんなんです。その方が、頼まれた方が質問や矛盾を突きつける方がどれだけ真剣に考えてくれているかとさえ思ったりする。反対に、愛想がよすぎる返事は、話を聞いたその場で頭の中でシミュレートできていないから、矛盾や抜け漏れに気付かない。


で、手を付けて初めて考えるから、納期に間に合わない一つの要因を自ら作っているじゃないかなって思う。


プロジェクトにおいて、それぞれの担当のエンジニアがひとり一人約束した日時に約束した品質でアウトプットしないと後続工程が玉突き衝突してにっちもさっちもいかなくなるんだ。


こうしたエンジニアは下手に技術力があるように見える。これも注意が必要なポイントなんだ。でも、わかってきたよ。実は、技術力なんて持っていない。持っているのは、単なる“製品知識”だけだ。それは傍から見たらやりたいことを知っている製品の知識から引っ張ってこれるから技術力があるようにみえるけれど、それはやっぱり違う。製品知識があるだけだ。


そんな製品知識しかないエンジニアにアウトプットは期待する日時と品質でなんて出せやしないんだ。そう言った製品知識だけでプロジェクトに必要な体系的に考えて、整理をしながらアウトプットを出していくなんてできやしないんだ。もう、それは使いう側が早めに見切りをつけないといけないんだ。で、どうしても製品知識を必要とするならそうした製品知識しか持たない、体系的に仕事を進められないエンジニアは、アウトプットを時間単位で要求するようなロールに当てはめていけないんだ。


製品知識もあって体系的にモノが考えられるならアーキテクトだし、無理な要求に対するアウトプットだって間に合わせてくれるさ。でもね、製品知識しかなくてボトムアップでしか考えられないエンジニアを間違ってもアーキテクトだって思ってはいけない。そんなエンジニアにアウトプットを期待してはいけない。