ワタシがバスに轢かれてもいいようにsubversionをつかう


“口頭”と“メール”だけのコミュニケーションは勘弁してほしい
とあるプロジェクトに途中参画したとき、唖然としたのが情報共有が“口頭”と“メール”だったんです。おー怖い。それ、口頭での情報共有ならその場にいなければ得ることができないし、メールでも宛先に入っていなければえることは出来ないです。あとで、っていう考えもあるかもしれないけれど、あとで、って思って実際やったことはないんでしょ。


大体、口頭とメールでコミュニケーションを取っているプロジェクトのメンバのコミュニケーションの仕方って問題が多いもの。自分たちは過去にその情報が流れているときに得ているので、後から参画してきたメンバも同じレベルで情報を得ていると錯覚するんですよ。アホか。


で、じゃあこれは?って聞けば、碌に覚えていない記憶と歯抜けになったメールを探して結局不確かなことしかいわないし。それ、後から参画する人に相当なハードルを設けているの認識していないんじゃないかって思うんですよ。


いつだってリソースに余裕がないのだからこそ考えておかないと
今のプロジェクトはリソースも結構シビヤだし、マルチスキルで役割も複数だったりするのでキーパーソンが欠けると途端にプロジェクトがスタックしちゃいますよね。これは少人数になればなるほど深刻な問題で、リソースに係るリスクとしては無視できない課題です。


「人が一番のリスクだよね。」、なんて言っている自分だってプロジェクトのメンバなら、欠かすことのできないリソースなわけで、それならそれでそういったロールのポジションンのキーパーソンが欠けたときにどう考えているの?ってことです。


リスクマネジメントから言えば、それも一つのリスクなわけで、そうならそのリスクのエクスボージャを計って、そのエクスボージャに見合った対策しなさい、ってなるんだけれど、それで対策しないってなったときに、キーパーソンが2週間とか1か月とか戦線離脱になったとき、進行中のプロジェクトがプロジェクトとの中でどうやってリカバリするのかってことです。


ほんとに一時離脱しちゃったら?
一時離脱したキーパーソンをその瞬間、都合よくリソースの手当てができるなんて神業でしかないし、できたらできたでラッキーだった、ということです。
#日ごろの行いがよかったのかもしれませんね。


で、困るのは現場のプロジェクトで、人が一時離脱した瞬間に情報がごっそり抜けることです。で、「これどうなっているの?」と聞かれても「……。」いや、進捗を押さえていれば全体感はわかっても、少し踏み込んだところまではいると途端に情報がそのキーパーソンが握っているとしたら切れてしまって、辿るに辿れなくなってしまう。


ワタシがバスに轢かれてもいいようにしておく
ワタシがsubversionに作った文書を残したり、授受した文書を整理したりするのは、“ワタシがバスに轢かれてもいいようにしておく”ためです。バスに轢かれることは、車に撥ねられるより確実に少ないとおもうのですがリスクとしてはありえなくない。0%ではないわけで。


そうした条件下でも、もしそれが実現したら困らないようにしておくのがキーパーソンとしては大事なことなのです。


キーパーソンはキーパーソンであるがゆえに、HUBになるので情報が集まるポイントになるのです。だからそのロールの人がそういった立ち位置にいるのだと意識ないといけないのです。そして、バスに轢かれるというシチュエーションをネタにプロジェクトメンバにもsubversionに情報を残すように布教するのです。


subversionをプロジェクトのリポジトリとして使う
一つひとつ、独立して存在することのできる情報なら、subversionにさえ情報が須臾訳されていれば、一時離脱した人のリカバリをする人がそこにアクセスすればいいわけです。そこにアクセスさせるためには、そこに行けば期待する情報があるという場にしなければなりません。その場はsubversionで用意できてもその場に行って得られる情報は誰かが継続して共有しなければならないのです。それを担えるのが、自分を含めたプロジェクトの節々になるキーパーソンなのです。


ただ、そのリポジトリディレクトリ構造ですべてを表現できるわけではないので、wikiなどを使ってそれをポータルとしてアクセスさせる習慣を身につけさせる啓蒙が“ワタシがバスに轢かれたら”というシチュエーションなのです。


さて、あなたはバスに轢かれても困らないようにしていますかね。