長々と客先常駐しているときに会社を振り向かせてやりたいことをやるメソッド


客先常駐って水が合えば楽チンだよね
仕事は、やってみたいことが一つでも挑戦できるなら、それに興味を持っている間はそれに没頭できるので楽しいけれど、そんな期間はそれほど長く続かないかな、って思う。やっぱり飽きっぽいんじゃないかな。24時間とは言わないけれど、1日の1/2から1/3くらいは仕事場にいるわけで一緒に働く人達と気が合えば、客先常駐だって、多少はしんどくたってその仕事はやっていて楽しいと思えるものです。


ましてや、自分が所属する組織の所在地より客先の所在地の方が近かった日には、もう、例え席が用意されていても自分の会社に戻るなんて「ちょー面倒ですよ。」って思っていたもの。


客先の仕事は、時々それなりに負荷や面倒さや厳しさがあっても、それなりに楽しく、通勤も楽でやっているなら、本当の自分の会社になんてロイヤリティ、つまり、会社に対する忠誠心というか愛社精神なんて全く持たないしそんなこと思いもしないもの。事務処理がすべて電子化されていれば、自社に戻らなくてもこっちとしては一切困らないし、年末調整などの紙での手続きは上司とかがデリバリしてくれるもんね。


大体、普段から自社にいないわけで用事があったとしても戻ってみればアウエー感で一杯で、こう、居場所がないというか、落ち着かないんだもの。若い頃の先輩たちの笑い話では、自社に戻ってソファに座っていたら、「客用のお茶が出てきたよ。」なんてほんとかウソかわからないような話も聞いたことがあるし。


あとね、自分の会社ではないので自分の会社のルールや監視の目から物理的に?精神的に外れるんですね。これ、勘違いなんですけど、何気に「俺得」と思えたりするんです。客先のルールはそれを守らないと仕事にならないから「あーそうなんですねー。わかりましたー。」くらいにしか思わないんだけれど。


そんなこんなで客先常駐は実は人間関係と通勤が近ければとってもパラダイスだったりなんて思っちゃうんですね。


客先常駐していることのデメリット
システムエンジニアを抱えるSIerのマネジメントだってバズワードが大好きっ娘です。だって、バスワード知らないと顧客に語って売れないもんねぇ。だから、自社でもバズワードなり、トレンドなりの流行はあるし、それが経営目標の一つのキーワードだったりしたら、思いついたように社内でプロモーションが始まったりするんですね。


で、そのバズワードがワタシにとって、琴線に触れることも10年に1回くらいはあるんですね。「それ、ワタシにやらせろ!」的な。


ところが、そういったプロモーションは勿論予算を組んでやるから人選したり、枠で募集したりするわけです。それも大体上司の他薦的な。もし、その機会までにあなたがそれに対する興味を持っているかどうかを上司がマネジメントが知らなかったらその機会が自分に回ってくるなんてほぼゼロですよね。だって、推薦する方は知らないんだもの。こっちもそれを知る機会なんて皆無かもしれないし。


そういうことなんです。昇進にしたって、教育の機会にしたって、何かのキャンペーンの他薦にしたって、ワタシ自身が何に興味を持っていて、それを上司なりマネジメントなりと共有していないなら、そのオポチュニティは掴むことができないんですね。


日頃から、何かにつけて自分の属する組織の中で「アレについては彼が…。」のように認知されていないと機会を得られないんです。それは、自分から情報発信をし続けていないと、みすみす知らないところでオポチュニティを逃しているんだと。それは、デメリットなのではないか、と。


どうやって会社をマネジメントを振り向かせるか
組織の中で何かをするには、必ず予算的な裏付けが必要です。組織は、顧客からの収入を当てにした予算で動いているのですから。その予算、バジェットを自分に割り振らせないといけないわけです。いいですか、予算を自分に対して使わせることが機会を得ることでもあるんです。


組織がアクションをするのは経営目標を達成するためであって、そのためには予算を割くものです。その経営目標は年度初めやら中計やらで事前にキーワードとしてわかるもので、ズバリの方策は予算執行直前にならないとわからないですが、方向性としてのキーワードはわかります。


なら、そのキーワードが自分の琴線に触れるかどうかくらい真面目に眺める時間を作っても損はしないでしょう。だからその時間は投資だと思って割くんです。


どの組織も、毎年毎年経営目標をガラッと変えることは少ないんじゃないかと思うんです。急な業績悪化があれば別ですけど。だって中計あるからそれを単年度にプロットするのだし。なら、キーワードもその間は変わらないし、変わるのはその中でのポジションくらいなわけで。


そうしたときにどうやって組織を自分に振り向かせるか。キーワードはわかってるんです。それ、「ワタシヤリタイ。」なんですよね。なら、それをやれるための機会を予算を得るために、自分の時間を投資するんです。今の担当業務がそのまま再投資出来ればそれに越したことはないんですがそれはほとんどないと思うんで、それはあきらめてもらって。


現業の仕事を遣り繰りして、だって嫌々で客先に行っているのでなければ、そうした別の同期があれば今の担当している業務の遣り繰りに対する心構えは高くモテるんじゃないかって思うんです。だから、そうして自分のリソースを捻出して、ちょっとずつでも情報発信するんですね。今なら、組織の中でもsnsがあったりするし、全体のミーティングのような場で発表をさせてもらってもいいかもしれません。「この件は彼が知っているらしいよ。」と刷り込むんです。オーケー?


経営目標達成のためのアクションがある→キーワードを見つける→先行投資する→広報する→刷り込んでおく→予算がつく→俺氏ハッピー。



どうでしょう。