チケットシステムを使ったリポジトリの一元化と記憶に頼らない仕事のしくみ作り


プロジェクトでチームを組むので作業を分担します。その分担した作業の結果は、まとめて検討資料にしたり、設計書にまとめたり、エビデンスとして一まとめにしたりするんですね。


で、分担をお願いしたものでその作業結果を報告してもらうとき、相互の言葉足らずが大体の原因だったりするんですが、得てしてその結果が「(これなんだっけ?)」とか「(なんでこんな結果に纏まっているんだ?)」とか思うことがままあるんですね。


なので、「ごめん、これなんでこうしたまとめになっているの?」って聞くこともあるんです。それは頼んだ自分がその頼んだときの“記憶”を思い出す、−タスクは人の頭数以上に流れているからそれを記憶やメールやチケットと繋ぎ合わせてやらないと作業を頼んだひとが作業を始めたスタートポイントまで辿り着けないから……、なんですけれど。


だから、“ごめん”が慣用句のようにはじまるんです。ご了承ください。


仕事を頼むときは、その経緯がわかっているのでそれを土台にタスクをお願いします。そのときは、ワタシもそのタスクの依頼された内容がわかっているわけです。そして、どんなふうになって欲しいかまで期待する結果がイメージできているときもあります。全くイメージを持っていないときもあります。それはそのタスクの経緯の関与する度合いに依りますね。


お仕事なので、記憶でお願いしたりするのはアホのやることだし、そのお仕事をやった結果、「そんなのじゃない!」なんて言うこと自体が嫌なので、タスクでお願いしたいことを説明します→タスクのチケットを切ります→メールでチケットNoをリマインドします→結果をチケットに書いてもらってご報告願う、とざっくりしたタスクのライフサイクルのパターン化しておくんですね。


これで、製造年月が古くてメモリ容量の小さなわたしの記憶に頼らず、チケットいう外部記憶装置をメンバへの依頼と結果の共有メモリとして使うことで、“言った”、“言わない”を排除するとともに、メールのようにトランザクションとしてロスして仕舞いがちなものに頼らずに確実にリポジトリとして残せる“しくみ”にそれぞれ1回の登録作業で済むようにしているんですね。


さらに、チケットにしておくからコメント欄に経緯や結果を“デジタル”データとして入れるので、データの再利用がいくらでも効くんです。


あと、これも最近タスクを頼んだメンバとチケットに登録しておいてよかったと思ったことが、“デジタルデータ”として登録しておくので、後でキーワード検索ができるんですね。このタスクを頼んだのは、「数か月前に調査を頼んだのと関連があったよね。なんだっけ、ほらこのキーワード…。」って検索してキーワードをいくつか入れたりたどることで、1度登録したデータを“アヤシイ”記憶に頼らず辿り着くことができるんです。


もう、これを1度味わうとエクセルでの一覧とかありえないもの。リポジトリはやっぱり1つで、誰からもアクセスできる形態でないと。勿論、チケットシステムが万能な訳ではないので、工夫が必要だったりするところもあります。チケットシステムとバージョン管理システムとの美味しいところや、それを使ってもらうメンバがいかにメリットを共有できるかを考えて変えながら仕事のプロセスに組み入れてしまう。


これで、無意識に仕事のアウトプットがリポジトリとしてのチケットシステムやバージョン管理の仕組みの中に溜め込まれていくんです。チケットシステムをバグ管理だけで使うのはもったいないですよ。