そしてワタシは組織の変化を促すために若手の背中を外界に押し出したのであった


いつの間にか、所属する組織の中でのコミュニティのオーソリティになってしまったようで、何かと担ぎ出されたり、ネタにされたりするような人になってしまった。当該の人としては、“楽しいそうだから”首を突っ込んでいるのであって、楽しそうでなかったから“楽しそうな方向に”行き先を持って行ってしまうのである。すべては、ワタシが楽しいかどうか、がcriteriaなのである。


若手とはまだ入社したてのほかほかのことをイメージしているが、ワタシの中の定義(=過去のこのブログの中でも)は、3年目までは若葉マークとして暖かく見守ることにしている。4年目以降からは中堅のエンジニアとしてネタとして生暖かく見守る。シニア層は、無茶振りなちょっかいを出す。偉い人にはシラッと突っ込む。


久しぶりにプロジェクトのねぐらから表舞台に出る機会があって、少しだけ、時間にして正にLightning Talksをさせていただいたとき、一つだけ熱心にお願いしたことがある。それは、

“家と会社の往復だけの生活を送るな”


ということ。家と会社の往復だけでは、世間の技術者に会う機会なんて限られてしまうんだ。仕事を介して、だけでしかない。自分の強い技術の領域にはまだまだたくさんの凄い技術者がいることを知ることもできない。自分の強い技術が他の人にとって魅力的であることを知ることもできない。


技術者は自分でモノづくりができる分、人に認められるとうれしくて木に登る種類の生き物だと思うんだ。その機会を自分から手を伸ばすこともなく、家と会社の往復だけで終わってしまうなんてどれだけ勿体ないことか、と思うよ。


だから、機会があるときには若手に言うんだ。


“課外授業”に行っておいで。はじめの何回かは、「『初心者です。』と正直に言って世話を焼いてもらいなさい。」何回かしたら、「自分から出せる範囲で情報を出しなさい。」と。リアルでもソーシャルネットワークでもgiveを心掛けなさい、と。


中堅とシニア層?そりゃ若手をけしかけているのは、中堅エンジニアにあせりを与えてマインドセットを変えさせるためだよ。シニア層?仕事を追われないように危機感を持たせるために中堅にマインドセットを変えるように迫っているんだよ。それを察してね。