なれる!SE(11)読了だん 1年未満の新人の工兵くんにマネージャモドキは無理な設定としか言いようがないけれど色々思う事もあったのでツラツラ書き残す
桜坂工兵くん、部長代理だってー。偉くなったね。まぁ、言っているのが藤崎さんだから適当なんだろうけれど。でも1年未満で労務とかコスト構造の解析とか、さすがに無理だと思うよ。設定として。DV社を何とかしたい、なんてあまちゃんな考えで突進するのは若さ、だけれど。
レイヤー1
リシーとの出会いですがまーそれより立花先輩の寝姿しか突っ込むところないですよね。
レイヤー2
昔を思い出しますねぇ。コスト管理を自分でするようになるとわかるんですよ。稼働していることと儲かっていることは別なんですよ。で、自慢できるほど儲かっていないことをメンバは知らない。だって、当のメンバは時間を掛けて働いていると思っているんですから。たちが悪いことに中で働いているメンバはずっと同じやり方でやっているからそのやり方が正しいものだ、と思っているから何ひとつやり方を変えないんですね。ワタシみたく外からきて見ると奇異に見えるんですね。「なんでそんなやり方をやっているの?」って。で、聞くんですよ。「どうしてそんなやり方をしているんだい?」って。そう聞くとこう言われたよ。「いいんです。これでやってきたんだから。」思いましたね、これは文化を変えるしかない、って。
レイヤー3
そう言えば、外部セミナーは仕事の都合をつけて「仕事としていきなさい。」とよく言ったものです。何とかショウだと情報収集にしかならないから新製品や競合製品の発表があると誰かにお願いしても行ってもらったり、ハンズオンがあると複数のメンバに行ってもらったり。製品を主に担当しているメンバの都合がつかないときはテイストだけでいいから貰ってきて、なんてそんな頼み方もしたものです。まぁ、一生懸命だったのかもしれませんね。
あと、見積もりに関わると見積もり前提条件などのことにソコソコ詳しくなりましたね。契約書は営業さんの仕事ですが、デリバリするのはエンジニアですから提案仕様に齟齬が無いようにしないと後々になってメンバを守れなくなるので大分気にしていました。そうした見積もり資料もそれまではメールでしか遣り取りをしていなくて、再利用するなんて考えていないことにビックリしたものです。それで急きょファイルサーバで共有する運用ルールを作ったり、誰が提案のオーナになるかを決めたり、兎に角組織として動くための組織化を図ったものです。それで結果的に1年間に100案件くらい関わることになったりして。
レイヤー4
SIデリバリをやれば保守もあるわけで。その保守もだんだん条件が悪くなるんですよ。サポートに見合わない条件で契約を結んでいたり、利ざやどこにあるのかなーっていう案件もあったり。だから合わないんですよね。サポートのコストと契約する工数が。ちぐはぐなんですよ。行き当たりばったりで押し切られちゃてんじゃないの?みたいな。なら、止めればいいじゃんと思うかもしれないけれどやめないですね、営業は。1円だって契約できるなら契約してきますよ。だって彼らはそれが仕事だもの。であとはエンジニアのみなさんよろしく、だもの。そうした事実がわかれば変えますよね。見積もりでガンガンいうわけです。それでは「SE費用が出ないよ。」って。そう言って「サポートできるのは○○時間/月ですから。それ以上やりませんよ。」って。そうやって変えていくんですよ。
提案でもSIデリバリでも自社だけで何てプロジェクトが構成できないことも多いですから、そうするとビジネススキームを組むわけです。で、双方でそれなりにそろばんをはじくんですがそれでもスキームを組んでも上手くいかないこともある。そうすると自然とスキームを組み替えるか、何とかしなくちゃいけない。まぁ、そんなことになるのは双方でのボタンのかけ違いとか、想定と違うとか、どこでもあるような話なんですけどそれもそうこうしているうちに先方の担当邪変わっちゃって仕切り直すときにはこっちも下手に出て様子を見るから相手も「上手くやりましょう。」なんてことになる。結果オーライと言えばそうなんですがやっぱりおかしい関係にあるのはちょっとしたコミュニケーションのギャップか勘違いですよ。