チームが納期を守れないのはどう考えてもお前らが悪い!
まなめさんのプロジェクトでは幻とか幻想とか都市伝説とか真しやかに囁かれているプロジェクトの谷間、エアポケットの最中のこと。いくらプロジェクトの谷間とはいっても、仕事はあるわけです。ただ、それまでの平常運転時や佳境時と何が違うか、と言えば納期に対する切迫度とか絶対度が違って、何せ少し先まではしっかり見えていますから、納期をズルズルと押してしまうループに嵌りがちです。
まぁ、こっちはある閾値までは「(のり代だからいいかな。)」とか、作業に追加検討テーマを突っ込んでいる側なので「(それもあるしなー。)」なんて思いもあったりして。そんなこんなで、雰囲気としては正にマッタリ感の中で時間を費やしているに近い感覚になってしまっているんですよ。
とはいえ、チームはいくつかのサブシステムに分かれていて、きちんとやっているチームもある。一方、先のように一見、ズルズルとスケジュールを引っ張っているチームもある。いずれにしてもその先には、今やっていることを全体で整理して設計仕様としてまとめたり、実装するシステム環境の開発構築にインプリメントしたりするし、システム仕様の方式設計として顧客へシステムのふるまいを説明しなきゃならんイベントが目白押しなのは誰もがわかっている、いや、だって何度もこの先話したもん!理解してくれているよ、のハズなんだけれど。
つまり、時期が来ればまた怒涛の工程の進捗が始まるのは誰しもが想像つくので、だったら、今のうちに「やることをやって後で楽をしよう!」って旗を振っていたんだけど、どうしようもなく人は怠け者であることが実証されかけてしまっているんです。
お前らとはワタシであってSEリーダさん達なんだけど
良い悪いはネタなのでおいて置くとして。最終責任はこちらですからね。そうしている状況を許容しているのはワタシですからそこはワタシの閾値を超えない限りはコントロールできているのでいいのですけどね。一人ひとりのメンバと会話して目的のアウトプットを納期どおりに作ってもらうためにはサブシステムのSEリーダさんに頑張ってもらわないといけないんですが、そのあたりがどうもワタシの感覚と違うので違和感を覚えずにいられないのですね。事象から言えば、
“メンバが言ってくる作業の追加、日程の変更をSEリーダの視点で受け入れるのか見直させるのか判断していない”
んですよ。上位のロールから落ちてくるものは、そのまま下に流す、下から上がってくることはろくにその意見の意味やそれを受け入れたらその後の工程やチーム内の整合性を考慮しないで受け入れてしまっているんですね。これでは、結果がついてこない。
「いや、それ、お前が仕切ればいいじゃん?」と思うかもしれないけれど、そうしたらね、SEリーダの仕事はなんだっけ?ってなっちゃう、と思っているわけです。上位ロールが外の世界と調整してきた結果を受け入れると判断したなら、もちろん、その調整までにはこちらのメンバから要求を吸い上げたりして外の世界に言わなきゃならないことや受け入れられるかどうかを選別して外界に投げ込んだ結果で動いているのだから、やると決まったらこっちの要件だってスペックインされている状態なんですからあとはやらないといかんです。はい。
そうした背景があって、じゃあ、やろうぜ、というときにズルズルと日程を伸ばされては何も進まないんです。なら、どうして欲しいかがこちらの「期待像」としてはあるので直球や変化球を織り交ぜて期待値を会話しているんですけどねぇ、響いていないというか。
基本に戻る
以前はできていたんですね。ま、ワタシが随分と口出ししていましたけど。それがやり過ぎだな、と思ったし、そのままではSEリーダが自分でモノを考えないよな、とも思って舵を切ったんですがその結果がまだ道の途上なのだろう、と。
ふりかえればメンバは以前は出来ていた。今は表現はともかく納期に対してルーズである、と。
SEリーダは、今は発展途上で期待する成果が出せていない、と。
じゃあ、期待することを実現してもらうために、もう一度、SEリーダに基本に戻ってもらって基本的なやり方、出来ていたやり方をリロードしてもらえばいいじゃないか、と思い至ったわけです。
期待はコントロールしないと「祈る」しか方法はないし、それは「占い」のようなものです。まったくもってエンジニアリングの要素がない。とても、やっていられない。だから、期待をSEリーダと共有して、SEリーダに自分の考え、判断基準を持ってもらうように、と。
そのために出来ていた頃に立ち戻るのも発展途上の試行錯誤の一つとして「悪くない試みかな?」、と。