残業が過去最高のコースレコードを弾き出したときでもココロを折らないためにしていたこと


そう言えば、某プロジェクトの初っ端の3ヵ月はワタシのこれまでのエンジニア人生の中でも過去最高の月次の稼働時間のコースレコードをたたき出すほど大変だったけれど、それでも自分のココロが折れるとは全然思わなかったんです。あーでも自分で自分を少しだけは心配していたけれど。


その3か月の間、何を思っていたか、何でココロを折さないように過ごしていたんだろう。そうしたワタシが自分のココロとどのように付き合っていたかが若しかしたら今プロジェクトでココロが折れそうなエンジニアの一助になれば。


ココロはいつも半分くらい空けておく
ココロは自分のキャパシティです。そのキャパシティをいつも半分くらい空けておくんです。ココロのキャパシティですから、気の持ちようの問題ですけど。


そのココロを仕事で溢れるばかりにいっぱいいっぱいに絶対にしないよう、通常の、平常に入れておく量は半分を閾値にしてそこからどのくらい増減するかを自分の外からいつも監視しておくんですね。納期が迫ってくるのにメンバの仕事が思うような出来高を出せていないところにトラブル起こすとか、あれこれメンバがパラレルで仕事をしているときに割り込みの仕事が複数入ってくるとかすると、それぞれの納期が刻々と迫ってくるとどうしても、ココロのメジャーが上がってしまうんだけれど、それを監視しているもう一人の自分が突っ込んでくれるんです。

「おいおい、そんなに急がないといけない仕事ばかりなのか?」
「自分で優先順位を考えて、個別に先方と調整してしまえ。」
「急な割り込みなんて半分はそれほど急ぎじゃない。」


頭の中で何バカやっているだと思うかもしれないけれど、もう一人の自分が常に実態の自分のココロを監視しているのって割と効果的です。いや、検証対象が自分しかいないので説得性は低いけれど。


意思を持ってコトに当たる
「これ何のためにやるんだろう?」と思うようなことがおおいいけれどソレも仕事ならやってやらないこともない。仕事だもん。でも、言われたとおりにやるものあるけれど、やらないように働きかけることもある。いずれにしても、意思を持って受け止め、意思を持って判断して、意思を持って片づけることもココロを折らないためにしていたことです。


先の、納期がキビシイものが立て続けに来たときは、「これはヤバイ!!!」とおもったけれど自分で優先順位を付けて、の下りの裏には自分の意思を込めて納期の調整を図るんです。そこには自分の意思があるわけで。

「先方だって一斉に依頼をしているけれど、その後の処理はシーケンスでしかできないハズだ。だったら、ワタシの返信は先方の処理の最後までに届いていればいいハズだから、先方の納期を聞いてそこにあわさせてもらおう。」


と、メールをしないで直接先方に架電するんです。どんなにメールの依頼が厳しい口調であっても、直接電話をすると実際には先方はマイルドな方が多いんです。だから、こちらも事情を話して、先方の都合を聞いて、意思を持ってワタシだけ納期をずらしてもらう。


こうしたことも意思を持っていないとできないですけど、こういう手段を知っているからココロが納期につぶされずに済みます。


他の人の言動を受け流す
意思を持って行動していれば、アレコレ言う人も出てきます。

「なんでヤツだけ納期がちがうんだ。」
「なんで。」
「ヤツにもやらせろ。」


こちらの事情も、裏の調整も公にしているわけでもないし、ワタシの価値観も判断基準も知らないわけですから、いろいろ言われます。というか、言われていたんじゃないかな?と思います。


でも、そんなことは気にしません。ワタシはワタシのチームを前に進めることが仕事でしたから、その出来高を出すことを優先で仕事をするわけで。だから、周りの人の言動を面前でも裏で言われても受け流すことでココロを折らないようにしていました。


いや、ホントは気になるんですよ。だって会議の場とかで言われたこともあるし。でも、いちいち事情を説明した方がいいのか、しない方がいいのかをその都度考えて判断してきたけれど、ほとんどは聞き流すことが多かったですね。


いちいち気にして自分のココロを凹ますことはしなかった。いや、ちょっとだけ凹みそうなときも何度もあったけれど、そのたびに自分に

「いちいち説明をはじめたらそのフォローも大変なんだよ。」
「折角、自分を楽にしようとやってきたことをつまらない他者の言動を気にしていたら元の木阿弥じゃないか。」
「他人の基準で自分の行動を縛るの?」


と思い直してスルー力を発揮させてココロが折れないようにしていました。


仕事に楽しみを作り込む
もう一つココロが折れないためにしていたことがあって、やっぱり、意思を持って仕事をしていたからそのタスクは「ああやって片づけよう。」とか「こんな感じでまとめてしまおう。」とか腹積もりをしながらゴールのイメージを持ってから手を付けるんです。そのときに例えば、仕様を説明するような資料を作らないといけないとき、自分の好みのパターンや最近知ったことの要素をいれてみたりと、自分だけの楽しみを織り込むんです。


仕事を自分で遊びにしてしまう。とっても、多分、知的な遊びに変えちゃう。


それでただ言われてやるような仕事をチェンジすることでココロを折れないように、と。


食べることを大事にする
仕事なんて食べるためにするんです。だから、三食を大事にする。忙しいときこそ、温かいものを食べる。作業机で食べずに、場所を変えて食べる。スイーツも食べる。どうせ疲れているんだし、甘味は必要なんです。で、新しいスイーツがあったらそれを買って食べる。味はそこそこかもしれないけれど食べないよりいいです。

「あーこれはそこそこだったな。」
「これは意外とイケる。」
「今日は味が濃かったと感じた。」


そうやって、自分の体が健康か、何か感覚がずれているかをしることでココロも確かかを知る。忙しいときこそ、食べることを大事にしてココロを折れないように、と。


まぁ、スイーツは習慣化しやすいんで体重計は気にして乗らないといけないですけどねー。