お父さんなシステムエンジニアはこの先どんなスキルをベースに行く末を考えていけばいいのだろう


例えば、大学を出て、システムエンジニアと呼ばれる仕事に就いて、3年、5年と経験を重ねている途上ではあまり気にしないけれど、経験が10年を超えるころに一度は自分のキャリアを考えることはあると思うんです。人の考えていることは尋ねないとわからないですからね、実際、尋ねたことはないんだけれど、その先、15年後、20年後はどんな仕事をしようと思ったことはあると思うんですけど、実際はどうなんでしょうね。


なんとなく多そうなのが、「仕事なんて、アサインされるまま、配属されて任されるままだよ。」と何となく人任せで考えているのではないかなーなんて想像するのは周りの50代60代のおじさんたちを見ているからなのかもしれません。


ワタシは幸か不幸か、自分で自分のキャリア、−−と言っても所属する組織の中での話ですが−−、アプリケーションエンジニアからプロジェクトマネージャ、マネージャと自分の先行きについて考えないといけないんだ、と思い至ったので、そのときどきのタイミングを見計らって準備をしたり、必要になるだろうスキルをまずは事前に自己研鑚することが何も考えていなかった20代前半と比較すると

「大変良く出来ました」


と暫定的な評価はしてもいいかな、と。自己採点ですが。


ただ、そこで立ち止まることはできないし、何時までも現場で、いや、まだまだ歳を重ねていくからこそ現場なのかもしれないけれど、それでもやっぱり、

「何時まで最前線でキッタハッタをやり続けられるかどうかは不確実性があるのかな?」


とも思ったりもするわけです。まぁ、歳をとれば身体は動かなくなるだろうし、頭も大分働かなくなるだろうし。


そうした自分のことの不確実性もあるし、もともと仕事へのアサインである人事(じんじ)も社長でなければ上任せの裁量外ですから、今の先の延長上か、横展開を耕してみるには「今がいい時期かな?」と思ったりするわけです。で、何を考えるかと言えば、

「後進にプラクティスを伝えることなら手を付けやすいのではないか。」


と。
幸い、少なからず対外的なセミナーで講師を何度かやったことがあるけれど、ほとんど、内向けのワークショップや研修の経験しかないのです。で、その研修から自分自身で感じているフィードバックは、ワタシ自身が行き詰っている感じがするなーと自分で感じているくらいもどかしいというか、今一つだなーと感じています。正直、

「これでは、いかんなー。」


と。で、思ったんですけど、割とシステムエンジニアって先生をやる機会があるんですよね。身近に言えば、新入社員や異動してきた人に対して技術だったり業務だったりを教える機会があると。で、その教える方は教え方のスキルを持っているか、というと持っている人は少ないんですよ。教える技術を持っている人は、大学で教員免許を得た人だけではないでしょうか。ということは、実務の経験を持ったエンジニアが教えているけれど実態は

「素人が教えている」


と。あー、ヤバイというか、チャンスなのでは?チャンスと言ってもワタシは教員免許は持っていないので教える技術は持っていないです。ただ、今からでも自分が持っているプラクティスを意図して受講者に伝えるための技術は少しずつ学ぶことができるのではないか、と思うわけです。で、日tに教えるための学ぶことは、

研修企画
研修設計
研修実施
研修フォロー


などそれぞれであって、これがよくある普通のPDCAになっていたりするので取っ付きはし易そうだと思っています。コトの考え方、フレームワークの上に、研修のコンテンツを載せるだけ、なのだ、と言う考えです。


こうした後進にプラクティスを伝える研修をするためのスキルを自ら取り組もうとするとき、副次的に企画で目的を整理するスキル、後進が学ぶポテンシャルを持っているか自分の経験に対する価値の評価をする機会とか、研修計画をする上でのナレッジを知ることで得られるスキルなどなどが今の日々の仕事上に良い方向で影響を与えそう、だと思っています。


これも当たり前なのかもしれませんが、やっぱり何でも頭の中に突っ込んでみて自分で何を思いついたかを言葉で表現してみることがだいじなんだなぁ、と。