仕事で自分のやり方に固執するのはお子ちゃまなんです


朝、仕事場に出てメールをパッとみてどーでもいいようなメールはフォルダに移したり、ToDoのタグつけをしたあとにスケジュールをブラウザで確認したら、昨晩に急なレビューの予定が入れられていて、

「あーレビューがあるのかー。」
「あれ?レビューの資料はメールで届いていなかったような……。」
「ん?やっぱりないや。勘弁して。査読できない。」


最近は、特にレビューをきちんとレビューしようと、事前に査読しようと思って気にしているんです。だから、予定を入れた事務局の担当者の所に行って、

「ねぇ、朝一のレビューの資料届いていない?査読しておきたいんだけど。」
「どのテーマでしたっけ?あっ、すみません。アレですね。ちょっと待ってください。届いていますからメールを回しますね。」
「ありがとう。」

「どれどれ。んんんんんん?????」
「これ、何のレビューだっけ?」
「こんな資料でレビューしろって?資料の不足があるんだからqualifyしていないじゃん。」
「誰のだ?あ―(察し。」
「これ、またレビュー時間になって資料差し替えか。」
「ワタシの査読……。」

事務局  「じゃあレビュー初めていいですが。お願いします。」
ワタシ  「ちょっと待って。資料変わるんでしょ。事務局で資料確認してよ。」
レビューイ「じゃあ資料確認しましょう。」
事務局  「資料は再送してくれていますか。」
レビューイ「いいえ。こちらのPCでプロジェクタに表示します。資料は……。」
ワタシ  「ねぇ、事務局さん。これダメだよね。揃っていないよ。」
事務局  「そうですね。どうしますか。」
レビューイ「すみません、この資料は今日中に先方と共有したいので今あるもので一旦見て欲しんですが。」
事務局  「そうなんですか。でも資料が揃っていないのでレビューには扱えませんよ。それでもいいですか。」
レビューイ「はい。お願いします。」

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ワタシ  「(うーん、これダメだ、全然ダメ。資料上に必要な構成がすっぽり抜けているわ。)」
ワタシ  「レビューイさん、この資料はアレコレが致命的に記述が足らないのでダメです。」
レビューイ「でも、今日中に……。」
事務局  「では、指摘事項を修正の上、再レビューですね。今日中にexitされたいなら、夕方にもう一度でいかがでしょうか。資料修正できますか。レビューアのみなさんの予定は……スケジューラ上は空いていますね。よろしいですか。」
ワタシ  「空いているなら。」

 
一旦ダメ出しとなった後、レビューイと会話?いや、お願い?いや、クレームかな。したわけです。

ワタシ  「日程的にタイトなのかもしれないけれど、レビューア側はレビュー時間になってレビュー対象の文書を初見することになると、本来のレビューで質疑したい疑問、質問にたどり着く前に、文書の構成の過不足、てにをは、などの軽微なところも一緒に指摘することになって、本質のところに掛ける時間が減ってしまうんですよ。だから、前もって送付してもらえれば、軽微な指摘はメールで別途通知するといったようにしたいので、夕方のレビューでは遅くても1時間前に送付してくださいね。」
レビューイ「いえ、時間の余裕がないのでそれは無理です。」
ワタシ  「(へ?何それ?)」
ワタシ  「ワタシの話は理解できた?」
レビューイ「はい。」
ワタシ  「じゃあ、すこし前に送付してよ。」
レビューイ「それは無理なんです。」
ワタシ  「今日中に先方に送付したいんだよね?」
レビューイ「そうです、さっき言ったとおりです。」
ワタシ  「だ・か・ら、それが出来るように軽微な指摘があると思うから先に見ようね、っているだけど。」
レビューイ「先に送付するのは無理です。」
ワタシ  「(ふうん。そうなんだ。協力しようと言っているのに。)」
ワタシ  「じゃあ、夕方の時間内に終わらないよ。今日中に、はほんと今日中、になっちゃうかもよ。」
レビューイ「それでもいいです。」
ワタシ  「(ワタシは嫌だなー、そんな付き合っていられないぞー。)」


とっても珍しい体験をさせてもらったんです。まぁ、レビューイはレビューイでプロジェクトを抱えているのでその都合もあるんでしょうけど。だから、事情を知って、協力できるところがあればしようと思って言ったんですが、いるんですよね、自分のやり方を変えない人って。


自分のやり方を持っているのは良いんです。でも、これは趣味でやっているんじゃない。仕事です。仕事なんだから、仕事のゴールにたどり着かないといけないはずです。


ところが、件のレビューイさんは申し出たワタシの提案が自分の仕事にメリットがあるかどうか判断したかも怪しい。即答だったし。仕事を目標通り、例えば納期に間に合わせるにしても最後の最後になってレビューを受けて軽微な指摘を含めて山のような指摘を受けたらどうするつもりなのでしょう。さらに致命的な指摘があったら更に今日中に先方と共有すること自体が実現できなくなるわけです。


仕事なんだから、そうした先行きを見通す力も必要なのに、自分の考えに固執しているのは大人としての判断が出来ていないんですね。


その後、他のレビューアともこんなことがあったよ、って話したら、「こどもなんだよ。」って言っていて、妙に納得したわけです。何はともあれ、人の話は聞いて、「コイツ何言っているんだ?」って傾聴して、メリットがあるならやればいいんです。