プロジェクトマネージャはプロフェッショナルでなければならない理由


プロジェクトマネージャはプロフェッショナルでなければいけない。え?「新米のプロジェクトマネージャっているじゃないか。」って?そうですねぇ、存在しますよね。まぁ、プロフェッショナルであってほしいのですが、とっても怪しいプロジェクトマネージャも見たことがあるけれど……。


でも、その「新米プロジェクトマネージャ」って、今、初めてプロジェクトマネージャをするのでしょうか。そうした「新米のプロジェクトマネージャ」って、これから新米プロジェクトマネージャとして経験をゼロから体験しながらプロジェクトをキャリーするのでしょうか。


そんな、まったく経験のないプロジェクトマネージャにプロジェクトをやらせるは勘弁してほしいです。ワタシがメンバならjoinはお断りしますよ。


プロジェクトマネージャを担う時点で、そのプロジェクトマネージャはqualify、適任、資格があるからアサインしているハズなのです。いや、そうあってほしい。そうでなければ素人さんがプロジェクトをキャリーするということですもの。


だって、プロジェクトマネージャはプロジェクトに一人でしょ。大規模なプロジェクトなら何人もいるかもしれないけれど、それだってプロジェクトを統括するプロジェクトマネージャは一人ですからね。


その一人のプロジェクトマネージャがプロジェクトマネージャのスキルを持っていないとするならいったい何が起きるかは言わずもがなです。


その点、エンジニアはいいんです。工程で必要な作業に見合ったスキルレベルを持っていさえいれば。


プロジェクトマネージャはアサインされる前にすでにプロフェッショナルであることが前提なんです。


プロフェッショナルであるからこそ顧客要件で実現したいことを理解して、「こうやって進めよう。」と言えるわけで。それをするには何が必要で、どんなスキルを持っている人が必要で、そうしたスキルを持っている人と会話して、どのくらいの時間を積み上げればいいかを具体的なイメージを持つことが出来るんです。その具体的なイメージを考えながら前提条件とか制約条件に何があるかを明らかにしていきながら、前後関係とかマイルストーンになるイベントも確認していくことができる。


プロフェッショナルでなければこうはいかないもの。与えられた情報だけで物事を考える。知っていることだけで考える。だから、まったくもってスカスカの段取りにしかならない。進め方を考えるにしても、何が前提で何が制約だかもはっきりとしておかない。すべては考えた頭の中だけで外には出てこない。勝手に思っているだけ。


知っていることだけでしか考えないということは、現実には何も知らないと変わらない。だって、知っていることだけしかできないのだから、知らないことは何をしていいかわからないし、何かをしなければならないことに気づいていないということだもの。


逆の視点で言えば、プロジェクトマネージャにアサインされる前に、プロジェクトマネージャを担えるだけの基礎は習得していないといけない、と言うことなのですよ。


プロフェッショナルとして最低限振る舞えるような素養を身に着ける。そうしたqualifyを持っている人だけがプロジェクトマネージャを担っていいのです。