「今日、仕事に来てよかった。」の気持ちを贈ろう


誰でも得手不得手があるように、仕事で使う道具の習熟度合いは人それぞれです。パワポ職人もいればエクセル職人もいる。プレゼンが上手な人もいれば、調べものが上手な人もいる。まぁ、いろいろです。誰でもそうした何かしらで職人技を持っているのだけれど、普段はそうしたことを周りの人は知らないことが多いです。そういった状況にあることを知ると何とモッタイナイ!と思うんですけど。


ワタシが知っていることはあなたは知らないかもしれない。その逆もあるけど。
人が作ったドキュメントを見る機会が多いので、そうしたドキュメントを見ているときに作った人の作風を見ることになるんですが、「これ、オブジェクトの上にテキストボックスが重なっている……。」とか、「箇条書きの記号の付番を手打ちしている。」とか割とよく見かけます。


こういったことから、IT企業で仕事をしているからって「パワポやエクセルに詳しいわけじゃない。」ということを目のあたりにするわけです。パワポやエクセルの使いこなしばっかりじゃなくて、作り手が作りっぱなし、っていうのもあるけどこれは別の話だからいいや。


そうしたパワポなどのツールの使い方って人それぞれが必要だから覚えるんですけど、必要になる仕事が違うから知っていることが違うんですよね。そうしたワタシが知っていることは誰でも知っているわけではないということを知るとそれは一つの価値観を変えてくれます。


プロジェクタで画面を共有しながらミーティングをしているときに、ちょっとしたことを周りの人が知らなくて、たまたまそれをしることもあるんですよね。例えば、PCとプロジェクタで画面設定を拡張にして、プロジェクタ側にパワポのプレゼン画面を映す、とか。で、手元のPCで随時編集していくとか。


そうした自分にとっては大したことではない、普段の操作を知らない人がいて気づくときがある。「え?」って思うかもしれないけれど、いまだに知らないオジサンもいるので世間はそんなものなのでしょう。そういう場面になったとき嫌味ではなくて素直にこう言うのです。

「いやー、今日仕事に来てよかったですねー。一つ、覚えましたねー。」


って。そして、

「こんど、ワタシにも何か教えてくださいねー。」


って。これ、割と評判です。その場で和みますね。

「そうだね。今日仕事に来てよかった。」
「一つ賢くなったなぁ。」


今日も、「今日、仕事に来てよかった。」の気持ちを贈ろう。


一つだけ約束。一方的に贈るつもりでいましょう。会話としては言うこともあるけれど、教えてもらうことを期待はしない方がいいです、精神面でね。「教えてもらえるなんてことがあったら僥倖です。」くらいが丁度良いのです。