再現性のないプロセスのアウトプットはリジェクトしますね♡
ワタシの仕事の仕方は乱暴に言うと納期の決められているタスクの優先順位づけだとか、タスクを始末するその始末の付け方は、割と思いつきで仕事をしているんですが、まぁ、普通そんなもんですよね。あぁ、手順が決められていて個人の裁量のない仕事ならそうはいかないけれど、ワタシの仕事にはないからなぁ。
言い方を替えれば、インプットとアウトプットは決められていて、プロセスは「おまかせ」なわけです。なのでプロセスそのものが「裁量」だと。でも、その「裁量」が各自の判断で「やってよし!」であるから故、人それぞれなプロセスを経てアウトプットされる、と。
その人それぞれであるということは、そのタスクを担当する人のコンテクストをベースにその時々のインプットや価値観を基準にプロセスの処理が判断されるんですね。それはそれで人の特性がアウトプットとして表現されるんですね。これ自体、まったくもって尊重されるべきことですが、エンジニアや営業には一つの観点を持ってタスクを処理して欲しいのだけれど、往々にして欠落していることが多いのもワタシは目のあたりにするんです。
ここで「エンジニアと営業で一つの観点をもって」というところに違和感というか「共通の観点なんてあるの?」と気を引いてもらったらワタシ的にオーケーです。さて、エンジニアと営業が共通の一つの観点なんてあるんでしょうか。
それは、どちらのアウトプットも、
「同じプロセスで再現できること。」
です。いやー、これが出来ない人の後工程をすることを想像してください。例えば、営業さんが見積もった見積もりの根拠を説明してもらったときに、あっちの資料、こっちの資料を不規則に飛び回った結果、数字が合っていないとなったら……。はい、絶望的です。お金を扱う営業さんに限って「そんなことあるわけないでしょ。」って思うでしょ?思いますよね。はい、思いたいですよ、ワタシだって。
でも、現実は甘くないです。それも大規模案件の見積もりでやられると目も当てられない状況になります。だって、見積金額に対して信用できないんですから。こういった数字に信用が置けない場合は大体合計を導く手順が見積もるアイテムごとにバラバラな上にアイテムごとの数字のとりまとめがバラバラだったりします。これって、本人が「わかってやっているのか?」って正座をしていただいてお聞かせ願いたい事案であります。はい。
だから、つまり当のご本人がわかっていらっしゃらない=算出のロジックを作れないまま行き当たりばったりで積み上げてしまったから、見積もりの確からしさの説明を求められたときにご本人自身がご自分の資料を見て「なんじゃこりゃ!」になるって寸法です。
ただ単純に合計の間違いならいいんですが、合計するときに漏れる、計上するタイミングを間違えるなどが起きるとハッキリ言って、
「全部やり直せ!」
です。実際、後工程で「受け取れません。」と再作業をしていただいたことが何度もあります。
でね、エンジニアだって同じです。工数の見積もりでもあるし、検証作業でも同じことです。算出した根拠の確からしさを数値を使って説明できないならあてずっぽです。類推にしろ、算出モデルを使うにしろ、後工程から説明を求められたときに再現できなければ信用できませんし、してはいけないし。だって、信用できない結果を受けてさらに加工したり、そのアウトプットを元に意思決定したらどうなっちゃうか、ってことだもの。
検証作業で同じだから。手順が再現できないということなんだから。そんなの検証作業と言えない。
ということで、プロセスの再現性を考慮したタスクの建てつけをしましょう。