アウトプットは2回作る


アウトプットを2回も作るなんて「なんてムダなことをしているのだろう。」と思いましたか。もし、「ムダなこと」と思ったらあなたは効率の悪い仕事の仕方をしていると思います。いや、だって、2回もしているんだから、手戻りか、作ったものが違ったからじゃないの、と思ったらそりゃそういうこともあるかもしれないけれど、そうであってもやっぱり2回は作るし、3回には成らないようにしたいですね。


じゃあ、「2回作るの中身はどうなっているの」ですが、

「頭の中で作り、実際に作る。」


と、それぞれ1回ずつで計2回作ります。「えー」と思うかもしれないけれど頭の中で1回つくることは大事なプロセスなので外すことはできないと思っています。ほら、「頭の中でイメージを思い浮かべる。」と言う表現があるじゃないですか。それです、それ。実際は誰でも意識しているかしていないかは差し置いて、1回は頭の中でイメージとしてアウトプットを作っているんです。


頭の中で1回作るときの注意点
妄想癖があるかどうかは別にして様々なことを頭の中で考えたりするものです。その中で、例えばタスクでアウトプットを作らないといけないときに、いきなり実際のアウトプットを作り始めるのは良くないことです。なぜなら、無意識に作業を始めてしまうとその作り手の人の経験だけではじめてしまうので成功体験として持っている子細なところからはじめてしまうからです。どのような森かもわからずに木を描き始めるようなものです。


なので、頭の中で1回つくるときは、大きな塊でイメージすることを気に留めてください。方向性、大雑把なイメージ、そうした大きさで。所謂、トップダウンで、と言うやつです。WBSでいうと大項目をまず考えましょう、ということです。


その方向性を決めるのですが気持ちの上では、(仮)(カッコカリ)程度に。真剣に考えるにしてもイメージを展開してふくらましていくうちに路線を変更せざる得ないことだっておきるものです。そのとき、方向性を(仮)として置かないとそれまでイメージを作るために掛けてきた手間が惜しくて方向転換が中途半端になってしまうこともあります。これではせっかく意思決定した方向転換が失敗してしまいます。方向性付けはとても大事なことなので。


頭の中で方向性を膨らませて展開はじめると、アレコレと次第に思いつくものです。で、忘れてならないことは、全てを記憶に残すことは記憶力に自信がなければ諦めて、何らかの外部媒体に残すのです。


オススメなのは、evernoteなどのスマホアプリにノートを作ってガシカシと入れてみることです。mindomapもいいですね。ツリーとなるキーワードを入れてたあと、位置を移動できるので思考の整理が楽なので。もしならそれでなんですがどうしても図が必要ならアナログですが手書きでノートが一番のおすすめです。間違ってもいきなりパワポは使わない。いや、使ってはいけない、かも。何度か書いたかもしれませんが、パワポで書くと綺麗に描くことが目的になってしまうのですよ。これではイケません。


もう一つ注意することがあって、スマホアプリでもアナログでノートに書くにしても子細に書き過ぎない、と言うことがあります。それは2回目にやればいいというか、2回目の仕事の範疇ですから。書いたとしてもWBSで言えば大項目レベルでいいと思うし、やっても中項目まで、ですね。


ここまでの1回目の頭の中で1回つくるを実行すると大分思考は整理されるものです。大項目レベルまでにしても、中項目まで展開してしまったとしてももっと仔細を書きたくなってきたら、止め時です。大事だと思うことは隅にメモとして残すくらいにしましょう。


頭の中でつくる1回目のアウトプットのパーツのサイズのレベル感やそれらを合わせて広報付けがずれていないかなどが確認できれば1回目は終了でいいでしょう。それをオーダーしてきた人に伝え、イメージの相違がなければ本線は外れることがないでしょう。2回目の本当の作業に移りましょう。


3回目を回避するには、2回目のアウトプット作業の途中で子細に展開して行く中で1回目のようにイメージ合わせをすればいいです。それで、2回目が終わったあとに「違うよ」と言われることを回避できるので。


アウトプットは2回作るんです。