リーダーシップには、トップダウン型も調整型もサーバント型もそれぞれ成分としては必要なんじゃないかな


引っ張るだけがリーダーじゃない。支援型リーダー「サーバントリーダーシップ」という考え方と言う記事のタイトルを見てアジャイルのリーダのことを言っているのかと思って読み進めたら、「あら、一般論だわ。」と少し肩透かしを食らった感じがしてなんだかモヤモヤしたのはサーバントタイプのリーダの出処がアジャイルからなのか別のリーダ論からなのかどっちなんだろうかと思ったから。


で、ちょっとググったら「ロバート・グリーンリーフ」と言う人が1970年代に提唱したリーダーのあり方で2008年に出版された名前もズバリ「サーバントリーダーシップ」が出処なんだね。それなんだ。へー。今日は朝から勉強になった。学びが一つでもあるといい日だと思うのでよかったよかった。


リーダー論は、トップダウン型と調整型の2タイプと言われていたのは2000年前半の頃の話でその当時には「トップダウン型なんてもう古いし誰もついてこないよ。」だったから、その5年後くらいに注目されたリーダーシップ論なんだね。なるほど。


アジャイル宣言は2001年のようだから、ネタとしては先にサーバントタイプリーダーが先でアジャイル開発でのサーバントタイプリーダーはその後か。詳しい経緯は「サーバント・リーダーシップ特性−利他の心」にあるので興味のある方はそちらを参照していただくとして。


個人的には、トップダウン型も調整型もサーバント型のリーダシップのそれぞれの特性が必要に応じて使い分けられないとしんどいと思うんですよ。その特性がいつどのような場面で必要になるかとか、プロジェクトそれ自体の特性で3つのどれが必要になるか、という2つの軸があるとも思うし。それに加えてプロジェクトのどのロールにいるのか、っていう環境的な面も作用するのではないか、と。


例えば、大規模プロジェクトの統括PMだったとするなら、もう、調整とかサーバント型とかの成分は少なくて、兎に角、大所帯を動かさないといけないのでトップダウンでいかないとプロジェクトは1ミリだって動かないんじゃないかって思うんですね。


ところが7人くらいの小規模のプロジェクトなら、調整型とサーバント型の成分を思いっきり大目にしていいかと。こうした小規模はメンバ自信が占めるプロジェクトへの影響が大きくなるからその影響がプラスに出るようにしないとたちどころに行き詰まってしまいますから。トップダウン型の成分が必要なのはトラブル発生時などの迅速に対処をしていかないといけないときの指示役として、でしょうね。


そんなこんなを思うと、一概にトップダウン型はダメだとか、調整型が主流だとか、はたまた、サーバント型のリーダの方がいいだとか言われても、「あ、そ。それで。」とどれのどこがいいのかを教えて欲しくなりますね。どこに共感したか、そのポイントを。だって、ワタシには見つけられなかった観点ですから。