年齢的シニアエンジニアが期待ハードルに応えるために

いつもと変わらずに年に1回歳を取る季節となりました。毎年同じように1つだけ歳を取るわけです、誰もが同じように。でも、ワタシがいつの歳を取るのと違うのは、歳の2桁目が1つ繰り上がるという10年に1度のイベントチックな年だからでした。


正直、システムエンジニアの名刺を初めてもらった頃、ワタシ自身が50歳になるなんて思いもしていませんでした。大体、ワタシの席の周りには20代、30代くらいしかいなかったこともあるのかもしれないけど。たぶん、周りの人達もワタシがプロジェクトマネージャをやってきたり、マネージャになったりとか思いもつかなかったでしょう。だいたい、当の本人もそうなるなんて微塵も思っていなかったし。わらんものです。


そんなこんなで、とうとう50歳の大台に足を踏み込むわけでして。ヒドイ例えをするなら人生のインジケータを棺桶とするなら、身体の大部分が棺桶にに浸かってしまっているようなもので。心情的には顎のあたりまで浸かっているのではないか、なんて思ったり。


別に人生に悲観しているのではなくて、いい歳を取ってしまったなぁ、と。で、そのいい歳になってから何をして稼いでいこうか、と。


あと15年何をして稼ぐか
定年は65歳まで雇用制度が延長されたので、単純計算をするならばあと15年は働くことになるかと。もちろん、若いころから経済観念があり余裕のある人はそうそうにリタイアもできるのだろうけれど、ワタシはそうではないので15年は働くことを選択するほかないんですね。


一方、残念なことにワタシは働くことがそれほど嫌いではないので経済的理由より、働くことに関われる方の理由で少なくとも65歳までは働くことを選択すると思っておりまして。ワタシの周りに座る方々はご迷惑かもしれないけれど、どうせみなさん方より年齢の順序的に先に天か地中に召喚されるだろうからもう少しだけお付き合い頂ければ幸甚であります。


取り敢えずのその15年、エンジニアとして何をして稼いでいこうかと。


つぎの10年のために仕込んでおく
こうしたことはエンジニアのみなさん考えたりするんでしょうか。それとも与えられた仕事を定年まで消化するだけなのでしょうか。勝手な想像ですが割と誰も意識をしないのではないかと思ったりするのはサンプルはワタシの周りでしかないんですが、ご飯食べに行ったり宴会したりしても年齢的シニアエンジニア(技術ではない)になったとき何をしていこうか、なんて話題が出ないもの。40代の延長で稼いでいけることを疑っていないのかそれともそれって「タブー」なんですか。


ワタシの話をすれば、10年後に何で稼いでで行くか、自分の歳を考慮した稼いでいく領域をあてずっぽでもいいから考えて少しずつ仕込みをしておきたいと考えて、この40歳代の10年の内にいろいろと食い散らかしてきたんです。


次の10年のためですもの、自分の目で見て認識して、鼻を近づけて匂いを嗅いで、口に入れてモグモグしてみてその技術や手法が50歳のワタシにとって骨となり、筋肉となり、血となるか自分であたりを付けなければならんと。自分の時間と手を汚してやっておかないとね、いざやってと言われたとき失敗をするにしても失敗の仕方があるわけです。


年代ともに期待ハードルが上がるから
成功する方が良いですが何時も成功するわけではないですから。ちゃんと年相応への期待と言う期待のお化けにしたいして「こんなもんですよ」と応えられるようにはしておくのが年齢的シニアエンジニアのたしなみではないか、と。若いうちの失敗は若さ=バカさで許容されますが、年相応というハードルは歳を追うごとに自然と上がるわけでそうすると年齢的シニアエンジニアはそれなりにやりきらんといけないわけです。


とするならば、やっぱりエンジニアが50歳になってから50歳でやりたいことの準備をはじめても手遅れなわけです。いつも、次の10年を考えて腹に詰め込んでおかないと、今腹の中に詰め込んである分を空になるまで使い切って生きていくほかないわけです。その詰め込んであるものの消費も世の中の流れの速さの抵抗が早くなればなるほど大きくなるので消費してしまう量も多くなるので結果的にあっという間に空になってしまう、と。


と言うわけで、30歳代の人は40歳になったときのことを、40歳代の人は50歳になったときのことをちょっとだけ考えてちょっとだけ始めてみましょう。