誰もすぐできるコミュニケーション能力を上げるたった一つの方法


仕事をしているとコミュニケーションを取る方法っていろいろありますよね。プロジェクトに限っても、挨拶、雑談、朝会、進捗会議、個別検討会、月次報告会、メール、メッセンジャーwiki、チケットシステム、とかとか。


コミュニケーションを取り交わすわけですから一方通行は無くて、それが情報の伝達だったとしても受け手が理解していることを確認する必要があるわけで、そういったことを含めて双方向の情報の伝達があってはじめてコミュニケーションと言えると思うのです。


私が20年も前に社会人になって、システムエンジニアになって、その当時から比べたら数多くのコミュニケーションの手段が増えているのですからその当時にワタシがみたら未来の想像図で書かれていそうな未来図そのまんまだと思うのですけど、ではコミュニケーションは簡便に伝えたいことの精度が高く伝えられるようになったのかと問えば

「何も変わっていないんじゃないかな。」


と。まぁ、コミュニケーションを取る側の主体の中の人、いや、人が変わらないのであればいくら手段や表現力が変わったとはいえ変わらない情報元にコミュニケーション自体が依存しているなら、いや、コミュニケーションの手段が土管インフラならその中をとおる情報や表現力は何も誰もアップコンバートしないのですから20年前以上前と変わるはずもない、と。変わるとすると手段の性能差だけかと。


つまり、情報を伝える側のワタシやあなた自身がコミュニケーションする能力を上げたい、上手に思っていることを伝えたいなら上手に伝える技術を身に付け実践するほかないのではないか、と言うことなのではないでしょうか。


すぐにできるコミュニケーション能力を上げるひとつの方法
コミュニケーション能力を上げるのって、そう簡単にできるモノじゃないですよね。人として徳を積まないと上手にできないとか、持って生まれた才能がないと上手に伝えられることはできない。みんな、そう思っているから山のように書店でコミュニケーション能力を伸ばすと謳う書籍が高く積まれるし、買われているわけで。


でも、本当にそうなのでしょか。誰もすぐできるコミュニケーション能力を上げる方法があるのではないか。そう思ったんですが、ひとつ思いつきました。

「良いところはホメる。」


たったこれだけ。例えば、

  • レビューをして体裁「だけ」が良かったしてもそれだけで読みやすいのですから「理解しやすかった」とホメる。
  • 進捗報告で進捗遅れの対策を報告してもらったら本人の意思を確認できたのでヤバさ加減の判断に役に立つと思えば「全体の課題管理後進しておく」とホメる。
  • 他のメンバの体調が悪そうなのに無理して出てきていると報告があれば「スケジュールの組み直しのtodoとして認識できた」のでホメる。


こうホメるならすぐに誰もできると思いませんか。そう思ったら、まず口に出してみましょう。最初はね、成れていない言葉を苦に出すのはぎこちないですけどね。ホメる機会は仕事をプロジェクトをやっていたら1日に何十回だってありますから。誰も、周りなんてあなたの言葉づかいがちょっと変わっただけ、−乱暴にトゲトゲしくなったらすぐにわかるでしょうけど−、ちょっとだけよくなるんですから気にならないです。


でも、ちょっとだけでも報告や相談した先のあなたのレスポンスが変わったら、悪い気はしないです。だって、褒めてくれているんですから。あなたが30代で報告者が20代なら優しい先輩に感じられるようになるだろうし、あなたが40代で20代のメンバからの失敗の報告を受けても言いにくいことを直ぐに報告してきたなら直ぐに次の手を打てるのですからたとえそれが常識でも当然の行動だったとしてもホメておくことで、つぎ、また何かあったら同じように教えてくれるでしょう。


あなたがすぐにコミュニケーション能力を上げたいなら思うなら「いいところはホメる。」のです。それを続けるのです。たったこれ一つ。今からやりましょう。