「本音を引き出したいとき、聞きたいとき、ってあるじゃない。」
「本当はどうなっているか知りたいときはありますね。トラブルプロジェクトのレスキューに入ったときとか。」
「そう言うとき、どう聞く。」
「そうですね…、少しずつ質問をして切り崩すかなぁ。」
「相手によって使い分けした方が良いんだけど、3つ聞き方があるのよ。」
「どんな風にですか。」
「1つ目は、トラブルを抱えていることは知りながら『あなたはトラブルはコントロールされていると思うけれど』と振るのね。不満を抱えていたら、聞いてよ、とはじまる。」
「2つ目は。」
「こちらが聞きたい相手の立場になって『だいたい今の状況はおかしいですよね』と誘引するのよ。で、相手が話しちゃって良いのかな、と思ってくれれば。」
「3つ目は。」
「相手の頭を沸騰させることを振るの。カッとなったら本音出るから。」
「なんともひどいですね。」
「そうでもしないと本当が見えないんだもの。」