課題管理に何を書くか
課題管理ってわりと疎かにされちゃう立ち位置のキャラだと思うんですが、どうでしょうね。うまくいっているんだからわざわざ課題管理なんて「面倒なものに記録を残す必要なんてないでしょ」とか「いま立て込んでて忙しいんだから課題管理なんて書いているくらいならこっちの問題を対応するよ」なんて、一度は聞いたことがあるのではないかなー、と。
どっちにしても、はなから書く気がないのだけはわかります。
後で困ると思うんですけど。辞書を引けば、2項の意味で使っているわけですね、課題管理は。
か‐だい〔クワ‐〕【課題】
1 与える、または、与えられる題目や主題。「論文の―」「―図書」
2 解決しなければならない問題。果たすべき仕事。「公害対策は今日の大きな―である」「緊急―」
プロジェクトマネジメントにおいては、課題は「解決しなければプロジェクトの遂行上、将来に障害となる問題」なのです。それをやらないのは、プロジェクトの将来の障害となる芽を自ら育ててしまう、と言い換えることもできるんですけど。
じゃあ、「何を書いておけばいいの」って聞かれるかもしれないですね。なにごとも加減あるのでその加減、程度がわかりにくいものですし。正直、一旦は「何でも書いておきなさい」っていうのが正解なんでしょう。書きなれるほど、習慣になるほどに課題管理と向き合う時間を取れるようになれてれいば、書かなくていいものと書かないと後で困るものが判別できるようになりますから。
そんな抽象的なことを言わないでもっとストレートに教えて、と言われればこの2つを答えるかなぁ。
- 近い将来の期限までに意思決定しておく必要のあること
- Quality/Cost/Deliveryに影響を与える問題・トラブル
あと、もう1つ。
- 上記2つになる可能性のあるもの
上記2つの予備軍的なものですね。備忘がわりに課題を扱うようなものですが。
そして、課題管理を「誰のためにするのか」ですが、誰のためにすると思いますか。単純な話です。
それは、「将来の自分」のためです。誰のためでもありません。自分のため。後になって、「過去の自分、えらい!」となればその甲斐はあったね、です。