業務モデルのパターン化と利用権限の日常的訓練


この時期に風邪や体調を崩すのってあまり好きじゃないんですよね。いや、いつだって体調は崩したくないですけど。何が嫌かって、掛け布団を掛けるにしてもタオルケットを掛けるにしても体調を崩して寝ていると発熱するから熱いじゃないですか。それが嫌なんです。


まぁ、そんなことも体調管理に気を抜かなければいいのですけど、いつもいつも気を抜かないってことも難しくて。ただ、ある程度、生活の行動をパターン化することで気にするポイントを作れるからそうした要所要所で体調を気にかけるのが結果的に一番手間が最小限で効果があると思うんです。


そういえば、こういった生活の中でパターン化するということは、業務プロセスを標準化すると表現することが言えるのではないでしょうか。大げさですが。


でも、家の鍵を置く場所を決めておく、鞄をテーブルの横に置く、上着はハンガーに掛けておく。こうした一見どうでもよさそうなことの始末を考えて同じ振る舞いを決めておくのは、ワタシは自分のスキルを磨く上でも必要な訓練だと思うんです。そう、マイルールづくりが。


たしかに、同じ振る舞いで同じ結果を維持することは、自己満足でしかないかもしれませんが、でも、それ以上の効果もあるわけです。一つは、次に使うときに同じ場所にあるので探すというムダを防止できる、という点ですね。ただ、あまりにもこだわりすぎるのも硬直してしまうのでそれはそれで副作用ですけど。


こうした観点を持っていると、プロジェクトメンバの作業で一定の仕上がりを必要とするときに、どうやったらそれを達成できるかを割りと早く導き出すことができます。いわゆる、作業標準の世界の話です。


この観点を持っていないメンバに作業手順を作ってもらうと後が大変。なぜなら、作業の前後も段取りも考えずにその作業1点だけで手順化してしまうからです。


仮にデータセンターの作業だとすれば、そのデータセンターのお作法があったり、プロジェクト全体でのお約束事があったりします。そうした外部からの制約を踏まえて作業手順を組み立てる必要があるときに、その作業手順だけで作ろうとするから結果的に視野が狭くなって思考してしまうんです。


そういった視野が狭くなっている手順で作業をすると、複数の環境があるシステム開発での作業で嵌るんですよ。ネットワークの制限とか、サーバの権限とかで。


普段の生活は自分が特権をもった全権管理者で振舞いますから。それは何でもできるわけです。ところが、データセンタの作業では制約されたところでの作業ですから制限されるときもある。そうした違いに気づくためにも作業をパターン化するというスキルとパターン化するときの権限が全権管理者なのか制限された利用者なのかの訓練が必要なんですよねぇ。