今の開発チームの良いところはどこかいえますか
ワタシの目指す開発チームの原点ってどこだろう。ふと、そんなことを思いついて、暫し「うーん」と目を瞑って思いあたったのは20代で参画した開発プロジェクトだった。
当時のワタシから言えば、その開発チームはすごかったですね。両手は満たないメンバだったんですがコアのメンバはそのプロジェクトに必要になる技術をしっかり持っていて、技術的にはまったく持ってかなわない。同じくらいの歳のメンバも数人いましたが、ホント、さっぱりかなわない。
でも、人が足らなかったから、それでも、周辺機能だったからかサブシステムのリーダの役割がワタシにと、お鉢が回ってきたんです。この時期がある意味ワタシがワタシ自身の技術力について選択を迫ったときでもあったと思うんですね。そのあたりは、プロジェクトマネジメントのキャリアパス関連で書いているのでそれはここまでとして。
このプロジェクトの開発チームで思ったことは、技術的なキーパーソンは確実に確保するということでした。できるコアメンバがそうであったように、そのプロジェクト以後は、他のプロジェクトチームであっても同じようにコアメンバを意識するようになりました。
あと、それほどのコアメンバがいても、間に合わないときは間に合わないという厳然とした現実があるということです。かっこよく書くとこんな表現になるのですが、当時はまだおおらかなスケジュール管理だったのでメンバの進捗管理はリリースに間に合えばいいという感じでした。
想像つくと思いますが、そんな雰囲気でしたから間に合いそうになければ休日出勤も徹夜もあるわけです。お祭りみたいだと言えばそうですが、なければないほうがいいわけで。
そのスケジュール管理のゆるさで自分が苦しめば、トラウマになるので次は同じことはしないと誓うのです。それは反面教師として自分のポリシーを上書きしていくんですね。
技術的なコアメンバは押さえる、スケジュールは安心できる単位で押さえる。こうしたことを教えてくれたプロジェクトの開発チームに参画できたことはとても幸せな経験だと思います。
だれでも、いつかはSEリーダかプロジェクトのリーダになる機会があるものです。そのときに困らないように自分の目指す開発チームのイメージを持っておくためにも、今いる開発チームの良いところは意識しておくとよいですよ。