システムエンジニアの育成を学ぶ手短な環境作り
ITプロジェクトは1にも2にも人、つまり、システムエンジニアにプロジェクトの行く末がかかっているといっても過言ではないです。
その、欠かすことのできないシステムエンジニアも一人の人なのでこちらとは別の灰色の脳細胞を持っています。つまり、システムエンジニア個人が見聞きして関心を持ったことが行動の源泉となって動き回りまわったり、閉じこもったり。
この関係性を手短で学ぶことはできないかな、なんて考えたことはないですか。
りっぱな一人のオトナのシステムエンジニアを一人、プロジェクトマネージャとは言わなくても、SEリーダやあわよくばアーキテクトになんかなってくれたらうれしいものなんですが。
でも、やっぱりというかこちらの期待はものの見事に裏切られ、「リーダはやりたくない」だの「プロジェクトマネージャはいつも大変そうだから嫌だ」だの言って逃げてしまいます。
どうしたらこっちが思っているように「その気」になってやってくれるか。そうしたことを学べる機会を作ることができないか。
自分自身を検体としてやってもダメなんですよね。自分に対してやれというので。他人から言われるのとは違いますよね。なんだよ、そんな言い方して、なんて思わないもの。自分には。
こういったこちらの意図をオブラートで包んで、その上で、相手にその気になってやってもらう訓練をするのにいい環境はどう作ればいいのか。
一番いいのは、自分の子どもを持つことです。カノジョやカレシだと、何かしてあげようと思うのでいまひとつ。ところが子どもはこっちの意図を90%は汲んでくれません。もう、勝手に動き回る。親の都合は知ったことではないもの。
強い言葉で強制することは一時的にできるかもしれませんが効果がないことは、ワタシの子どものころの経験から知っています。子どもはその場をしのぐことを考えますからね。
それよりは、楽しくやることを覚えてもらう策を考えたほうがいいです。でも、子どもも一人の人として灰色の脳細胞を持って、自分で見聞きして考え、行動しています。そこに割り込んで、こちらのやりたいことをやってもらうにはどうしたらいいか、そうした策をトライアンドエラーで試すことができる、それが子育てなんですよね。
子どもとオトナのシステムエンジニアを「一緒にするな」なんて思うかもしれないですが、でも、同じですよ。もう、一人の個人ですから。あなたやワタシのコピーではないのです。
だから、意思疎通して意思疎通したい目的のことをいかに実現してもらうか。
子どもには多大な期待と夢を持つのが親という生き物です。システムエンジニアにプロジェクトマネージャになって欲しいとか、アーキテクトになって欲しいとか期待するのも一緒です。
その期待の前には、子どもなり、システムエンジニアが持っているスキルとレベルがあるのです。どのスキルを伸ばし、どの方向に進むのかを、子どもやシステムエンジニアが望み、選ぶか、それを一つひとつ知り、後ろから見ていられるか、そうしたひとを育むことの難しさをリアルな経験として学べるのが子育てなんですね。
子どもを育てるより、システムエンジニアを育てる方が楽ってもんです。
かわいくないですけど。