プロジェクトがトラブるのは行動する目的が入れ替わっていることに気づかないから


連日、余りにも暑くて体調がイマイチなんですが、多分、体の芯から熱を持っているのではないかと思うくらいです。たぶん、前の週末の炎天下での庭の手入れなんてしたのが遠因かもしれないなぁ。


こんな熱い最中でもプロジェクトは始まり、終わります。終わったプロジェクトを思い出してみれば、いろいろあったけれどトータルで円満にゴールを迎えたプロジェクトもあれば、半ば協議離婚のようなトラブル解決に掛けるより何倍も労力を掛けて着地点を探すしまわったプロジェクトもあるのかしら。どっちしても、ともに歩むことの難しさを改めて思いふけるんです。


じゃあ、なんでプロジェクトでトラブルのかな、って思うわけです。


別に仲良しチームでヘラヘラと笑いながらプロジェクトをやる必要はない、と思っています。そんな仲良し風のプロジェクトを装って納期間近に問題が発覚するより、お互いのおもっていることをぶつけながらでも進むプロジェクトの方がいいと思うのです。


あるプロジェクトを見ていると、どうも違和感が。なんだろう、理解しにくい点があるというか。

・プロジェクトの進め方に双方の主張がある
・コミュニケーションがイマイチであることの認識はある
・自分のやり方をわかってもらえないことを先方の責としている感じのものの言い方


合意形成が出来ていない、と言ってしまってはその解決策は「プロジェクトのプロセスの摺合せをしなさい」という表面的な解決策の提示しかできないと思うんですよね。


危ない危ない。


本質はそこじゃない。真因はそれではない。ワタシも過去に躊躇してどう行動すればいいのか悩んだんですけどね。先の3つの目に見える事象の裏にあるものは何か、それを特定して、リーチしないと。


なんで、そういう行動を取っているのか。
なんで、そう解釈するのか。


プロジェクトマネージャが確固たる主義主張を持っているならそれをまずはぶつけないと、さらけ出さないと何も始まらないとおもうんです。それができないのは、八方美人かいい子になりたいと思っているから。もしくは、悪いイメージを持たれたくないから。


それって、自分のことについての評価が一番の関心事になっているから先の3点のような振る舞いになって表れるんです。あったなぁ、だから変なところで妥協というか遠慮をしてしまうんです。必要のない先方の納期をずらしてみたり。そして、自分の考えるやり方から自分で遠ざかっていく。


わかりますよね。それじゃ何も解決していかないということが。これって、行動する目的がどこかで入れ替わってしまっているんです。それじゃ、プロジェクトの問題は解決できない。


主義主張と言っても、自分の意見を押し通すというわけではなくて、こっちはプロジェクトをこうやるから成功出来ると思っている、ということをちゃんと伝えよう、ということです。自分の意見を言ったら先方の考えも聞く。


当たり前の、当たり前なことをするだけです。そこには自分のことなんて入る余地なんてないんですよ。