プロジェクトメンバへの接し方はSHIROBAKOの宮森が教えてくれる
アニメを録画している割には放送の期中に観るのは数本で、それ以外は前期だったりひどいときは1年前のを観ていたりするパターンがすっかり定着してしまっているんです。だから、いまごろユーフォを観終わったり、君嘘の2クール目に入っとこだったり。同じように、SHIROBAKOもAT-Xの再放送を録画して観終わったりと。
SHIROBAKOを観て「こりゃプロジェクトマネジメントそのものだ」と思って何かブログのエントリにしよう、なんて思ってから少し時間が空いてしまったんですね。なんというか、書かなきゃって気が起きなくなったというかしぼんでしまったような。
観ているとね、システムエンジニアの目線とプロジェクトマネージャの目線と両方で観ちゃってる。システムエンジニアの目線は、「アニメ制作にもっとIT使うといいんじゃね」というの。
でもね、SHIROBAKOの、制作の進行がまんま現場でやっているならあれはIT入れすぎるとダメになるパターンだな、と。あまりにもシステム開発と同じなんだよね。ここはプロジェクトマネージャの目線なんだけど。
アニメ制作はものすごい分業なんだね。改めて知ったけれど。そして計画どおりに行かないのはホントなんでしょう。それって、システムエンジニアが専門分野ごとに専門性を持っていているくせにこっちのプロジェクトも計画どおりに行かない、なんてところがまさに同じだなぁと。人それぞれでスキル、技能、表現、クオリティ、そしてマインドセットが違うところまで同じなんだよね。
こんな人の感性に頼った仕事をITが支えるのは、今のところは、あまり思いつかないなぁ。いや、まじめに考えようとしていないだけだけど。
それでなんで書く気が萎んでしまったのかなぁ、と。
「なんでかなー、なんでかなー」と。
わかっぱ。そうか、そうだよね。辿りついたのは「宮森は理想のデスク像」なんだな、と。
たとえばこんなセリフからも伺えるわけです。
「そのうっかりをちゃんと覚えておいてね。覚えておけば次の失敗はないから。」
http://matome.naver.jp/odai/2142280287032413101/2142323031936280803
切迫感とか状況にもよると思うけれど、プロジェクトで失敗をすると失敗の原因追及とか再発防止とかになっちゃうでしょ。それかひどいと事故の真因を探すことをしないで個人の追及になっちゃうの。それだめじゃないですか。対策が、やらなくても誰も困らないチェックシートが増えたり、個人が気を付けるという精神論になったりするだけで。
プロジェクトの失敗は、「プロジェクトの作業プロセスの設計ミス」と思っているので基本的にはプロジェクトマネージャが誤りが起きないプロセスに修正する、が第一だと思っているんだけど、それでもミスをしたメンバのフォローも必要だよね。
それは、プロセスがいつも安全で失敗をおこさない設計になっているとは限らないから。どっちかというとヒヤリハットなプロセスを人が経験的に回避しているから。その回避する能力、つまり、経験が少ない人は気づかずに事故を起こすわけで。
自分がした失敗をちゃんと経験として覚えておきなさい、というなんともお手本のようなフォロー。すばら。だから、もう、書きようがないなぁ、と。
宮森が優秀過ぎて書こうとしても、もう宮森が言ってしまっているんだもの。
そうそう、小笠原さんのこのセリフも好き。
「お酒を飲めば誰でも気分転換になると思わないでください。そういうことが苦手な方もいるのをお忘れなく。」
─ 小笠原綸子
飲みに行っておいて、とチームメンバには言うけれど、ワタシは行かなくてもいいかなーと。