新人システムエンジニアの発表をとおしてみる先輩システムエンジニアの力量

住基カード、マイナンバー開始でひっそり幕 総費用2000億円、普及5・5% をみて「あらそんな普及率だったんだ」と。来年は確定申告をする必要があって、どうせするなら【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)でやろうかと住基カードの発行と公的認証サービスの登録をしたばかりなのに。


窓口のお姉さんは丁寧に住基カードからマイナンバーに切り替わること、手数料が掛かること再発行時は時期によりマイナンバーになることを説明してくれたのですが、いかんせん、次の確定申告の時期に「マイナンバーが手元に届くかわからない」ので行政としても注意喚起しているところとも説明してくれたのでした。


多分ですね、ワタシ思うんですが「住基カードマイナンバーのための踏み台だった」のではないかと思うんですよね。消費税の前に福祉税でしたっけ、一度世間をびっくりさせておいてあとから本命にそっとすり替える。踏み台のための2000億円。まぁワタシの勝手な憶測ですが。


現場に配属されてから1年の新人くんたちの発表
少し前に入社して配属先で仕事するようになった新人くんたちの1年経ったあとの成果発表を聞く場にお呼ばれしたのでプレゼンを聴きに行ったのでした。


用意された席に着くと、新人くんたちにもワタシが持っている講座を受講してもらったので顔見知りをチラホラと見かけます。やっぱり会話の数で顔を覚えているようですね、ワタシは。顔は覚えているんですが名前が一致しない人も多くて自分の人名に関する関心の低さを痛切することしきりです。


そうこうしているうちに新人くんたちのプレゼンが始まりますが、人数が多いので発表の時間は短く、供連れで質問の時間も短いという運営。仕方がないですね。発表する新人くんたちは見るからに緊張しながら原稿どおり話したり、原稿にないことを話し始めて時間切れになったり。まだまだ初々しいこと。


新人くんたちの発表からの気づき
そんな新人くんたちの発表にも学びはあります。新人くんたちがプロジェクトを通しての学び・気づきは新人くんたちにとって当たり前でなかったことです。先輩たちには当然として普段からやっていることが。新人システムエンジニアを迎えるということはそうしたギャップを参画する新人も先輩も別の観点でそれぞれが持って日々プロジェクトを営んでいるんだなぁ、と。


先輩たちにはあたりまで普段の振る舞いはいちいち説明しないで仕事ができてしまいます。つまり、仕事をする上でのコンテキストがあるレベルであるわけです。ところが新人くんたちには仕事の経験がないのですからそうしたコンテキストを理解できる情報を持っていません。それがギャプとして現れるんですね。


そのギャップについて表現はそれぞれ多様でしたが発表しているケースが多かったです。なるほどねー。そうしたある一定のコンテキストのなかに入れられるんですねぇ。これは、心構えとしては教えてあげたほうがいいなぁ。


先輩たちの力量
さすがに新人くんたちの発表のスライドをノーチェックでプレゼンさせるとは思えないので、マネージャか先輩が事前にチェックしていると思われます。さすがにね。するでしょ、チェック。


そのチェックされているはずのスライド、千差万別です。見た目はどうでもいいです。発表したいだろうことが伝われば。


でも、構成とか配属されて1年の新人くんたちの成果発表ですから、経験からの気づきや学びを「次に繋げられるスライドにしたいだろうなぁ」と思って見ていたら何を言わんとしているのかイマイチなスライドもあって。この差はなんでかなぁ、と。


それで前に戻って事前チェックしているはずの「先輩の力量の問題なのでは」と思い至ったわけです。たかが新人の成果発表のスライドですけどね、それでも期待をして聴きに来る人もいるのです。だから、聴きに来た人が何らか得るものがなければ、そう思うんですね。たかがだけれど、たかがじゃないんですよ。


スライドを映して発表している時間に1つでも「なるほどねー」と思えれば甲斐もあるものです。それが何を掴めばいいのかと。


先輩システムエンジニアは何を間違えたのか
多分、普段からこうした成果発表をする機会が少ない先輩がいるのでしょう。だから、スライドを見たときに何を売りにするか見抜けないんじゃないかな、と。構成もあやしいスライドもあったのでストーリー展開を組み立てられない先輩もいるのでしょう。


こうしたのって先輩が知見を持っていないということでしょうから「自分で考える訓練ができていない」ということの証左でもあるんでしょうね。


その考える訓練には頭の中にあるものを外に書き出すという行為が必要だとときどき書いているように、普段から書く訓練も「いざという時にその人なりにできない」のですから不足しているのでしょう。


そしてその書くためにはこれも普段から書いていますが「言葉をしらない」ということにたどり着きます。


考えるためには頭の中の言葉を書き出す必要があり、その使う言葉も知っている必要があるのです。結局、本なりそれに準ずるものを読んでいないということです。それが新人くんたちのスライドのチェックの結果として現れたのかのではないかな、と。


頑張るのは先輩システムエンジニアの方かもしれません。