濃いメンバでもできる良いチームの作り方


先日、タスクチームの定例ミーティングが終わって移動しているとき、ふと「いいチームになりましたよね」なんて呟いたら側にいた年配者が「そうだね」と頷いて歩いているの見てなんとも言えないいい心持ちになったのでした。


まぁ、最初からそうだったわけではないのです。タスクチームといっても少人数だし年の差もそれなりにあるし、ほとんどのメンバが年上とか「またかよ」な状況でリーダを承ったりと。


それぞれ一過言をお持ちですからね、最初はワタシにその人それぞれでリーダシップを求めてくるんですよ。

「リーダなんだから」


ってね。「○○なんだから」。追い詰められますよね、メンタル弱い人なら。こっちとしても言い返しますけどね。

「いい歳したおっさんの集まりなんだからリーダに期待するな」


どっちもどっちですけどね。若い人ならあれこれガイドを性急にしても若い脳細胞と身体があるので着いて来れるんですが、いい歳したおじさんたちにそんなことをしたら心臓発作を起こすか、拒絶反応しますからね。そんな乱暴なことはしないのです。


そんな「濃い」メンバでどうやってチームビルディングをしたかというと大したことはやっていないのです。が、それなりに効果があったのでそれを並べてみます。


メンバの意見は理解から始める
みなさん、一過言をお持ちであることは先に示しましたとおりです。いいおじさんに育っただけ経験もしてきているわけです。そうした背景を持って発言しているのでわざわざ意見を述べてくれる人にはとりあえず理解をします。同意するか反論するかはわからないけれど

「あなたが言っていることはこういうことか」


と理解を示すんです。聴いてもらえるって、存在を認識して認めてもらえているってことですからね。それだけでも嬉しいものです。


いい歳したおっさんになると普段ほとんど褒められたり認められたりしないですからね。やって当然とか思われているんです。だから、認めてあげる。


意見を認める
同じ意見だと言う必要はないし、意見に対して全面的に同意する必要もないです。ただ、

「そういった考え方もあるよね(ワタシの考え方とは違うけど)」


と認めるわけです。これで受け入れらている状態、環境を作ります。


並べて選ばせる
幾つか意見が出たら「リーダとして」方向を決めないといけません。でも、リーダが決める必要はないです。だって、決めごとをやるのはメンバ全員なのですから。だったら、メンバに決めて貰えばいいんです。


リーダは、決めようとしていることの目的を示してそれに対してそれぞれの意見が同じ方向を向いているとか手続きや手順に整合性があるとかを見切れればいいのです。


その上で、どっちも結果として得られる成果は同じだとおもうけど「どっちがいい」って。


リーダは方向性と得る成果をチームとして手中にすれば活動の目標は達成されるのですからそれで十分です。


テーマの要件により進行スピードの強弱をつける
これをタスクのテーマごとの要件、言い換えると納期に合わせて進行のスピードの強弱をつけます。急ぐテーマは即、ミーティングをセットして決めてしまうし、急がないことはメンバのパフォーマンスと予定を見極めつつ適当にアクセルを緩める、というかアクセルを踏まない。


これって外から見ているとゆるゆるなチーム運営に見えるかもしれません。のんびりしている方が目立つから。


これで、大分、仲が良く成果の出るタスクチームができました。